チャエン

株式会社DigiRise 代表取締役

チャエン

2025年11月14日、あのNotebookLMが大きなアップデートを発表しました。それがDeep Research機能です。これは、複雑で面倒なオンラインリサーチをAIが全自動でやってくれる新機能です。

単なる情報収集から分析、さらにはレポート作成までをAIが一気通貫で実行。これにより、NotebookLMは「AIノート」の枠を完全に超え、“最強の統合研究基盤” へと進化を遂げたのです!


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Deep Research アップデートの重要ポイント

  • 複雑なオンラインリサーチを自動化・簡素化する新機能「Deep Research」の提供が開始されます。
  • Deep Researchは、ユーザーの質問に基づきリサーチプランを作成し 、数百のWebサイトを閲覧・学習しながら検索を調整します。
  • わずか数分で、情報源に基づいた、整理された洞察に満ちたレポートを生成します。
  • 生成されたレポートとその情報源はそのままノートブックに追加でき 、オーディオ概要などNotebookLMの既存機能と組み合わせて活用できます。

現時点で判明していること

ユーザーへの具体的なメリット

Deep Researchは、ユーザー専用の研究者のように機能します。主なメリットは以下の通りです。

  • 詳細なレポートの作成、関連する記事、論文、Webサイトの推奨を行います。
  • ユーザーは、特定の場所(Webサイトなど)を検索するよう指示することも可能です。
  • Deep Researchをバックグラウンドで実行させながら、ユーザーは他の情報源をノートブックに追加し続けることができ、ワークフローを離れることなくリッチな知識ベースを構築できます。

Deep Researchの使い方

こんなに強力な機能なのに、使い方はたったこれだけです 。

  1. [ソース] パネル右上の [検索] を選択します。
  2. 知りたいことに関するキーワード(例:「AIの最新動向について」)を入力します。
  3. ソースは「ウェブ」を選択します。
  4. 「Fast Research」と「Deep Research」から、「Deep Research」を選択します。
  5. NotebookLMが関連性の高いWebページをリストアップし、レポートを生成します。
  6. 必要なソースを選択すれば、すぐにノートブックにインポートできます。

ここで、Fast Researchとは、既存の「ソースを探す」機能で、すぐに情報が欲しいときに活用できます。また、Googleドライブの情報を探したいときにもこの機能は活用できます。

提供開始時期と対象者

  • 「Deep Research」は現在ロールアウト(段階的提供)中です 。
  • これらの新機能(Fast Research含む)は、来週(発表時点から)までにすべてのユーザーが利用可能になる予定です。

実際に使ってみた

早速、「2025年11月のNotebookLMのアップデートについて調査してください。」というプロンプトで2つの方法を試してみました。

  • Fast research: こちらは爆速。約30秒でソースを収集完了。
  • Deep Research: こちらはじっくり。約5分でソースを収集し、さらにリストアップされたソースを元に、ガッツリしたレポートまで生成してくれました!

👇実際に生成されたレポートがこれです。GeminiのDeep Researchで見るような、本格的な形式で出力されました。

これにより、従来の「要約させる」使い方から一歩進み、NotebookLMをリサーチツールとして活用する幅が大きく広がりました。特に、未知のトピックに関する初期調査や、複数の情報源を横断的に比較検討する作業において、時間の大幅な短縮が期待できるでしょう。

例えば、ビジネスシーンなら「競合A社、B社、C社の最新動向を比較調査して」と指示するだけで、AIがWeb上から情報を集め、比較レポートのドラフトを作成してくれます。あるいは、「量子コンピュータの最新トレンド」といった専門的なテーマについて、Web上の論文や解説記事を横断的に調査させ、概要レポートを即座に作成する、といった使い方も可能になります。

これまで数時間かかっていたリサーチが、コーヒーを淹れている間に完了するイメージですね。

【朗報】追加できるソースも大幅アップデート

さらに、同じタイミングで追加できるソースの種類も増えました。具体的には、以下のソースが追加でアップデート可能になっています。

  • Google スプレッドシート
  • Google ドライブのURL
  • Google ドライブのPDF
  • Microsoft Word ドキュメント (.docx)
  • 画像(今後数週間かけて利用可能になる予定)

これで、分析できる資料の幅がさらに広がり、まさに無敵のナレッジAIに近づいていますね。

👇こちらから、NotebookLMの全機能の解説が見られます。

【2025年最新】NotebookLM完全ガイド!機能・使い方・料金・活用事例を専門家が徹底解説

【2025年最新】NotebookLM完全ガイド!機能・使い方・料金・活用事例を専門家が徹底解説

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この記事の著者 / 編集者

チャエン

株式会社DigiRise 代表取締役

チャエン

法⼈向けのAI研修、及び企業向けChatGPTを開発する株式会社デジライズをはじめ、他数社の代表取締役。一般社団法人生成AI活用普及協会評議員を務めながら、GMO AI & Web3株式会社など他数社の顧問も兼任。NewsPicksプロピッカーも兼任。Twitterはフォロワー16万⼈。⽇本初AIツール検索サイト「AI Database」やAIとの英会話ができる「AI英会話」など複数のAIサービスも開発。ABEMAやTBSテレビなどメディア出演も多数。