チャエン

株式会社DigiRise 代表取締役

チャエン

「ChatGPTに毎朝ニュースを要約させて、自動で通知してほしい…」
「毎週の定型タスクを、ChatGPTが勝手に実行してくれたらいいのに…」

こんな風に思ったこと、ありませんか?ついに、その未来がやってきました。ChatGPTに、指定したタスクを毎日・毎週といったスケジュールで自動実行できる神機能、その名も「Tasks(タスク機能)」が搭載されたんです。

これは単なるリマインダーではありません。寝ている間も、ChatGPTがあなたの代わりに情報収集や分析をこなし、時間になったらプッシュ通知やメールで知らせてくれる。まさに、あなただけの“AIエージェント”を手に入れるようなものなんです。

この記事では、「タスク機能って何?」という基本から、「具体的な設定方法」「失敗しないための注意点」まで、実際の画面のスクショ付きで徹底的に解説します。


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ChatGPTタスク機能とは?

まずは「タスク機能って、結局なにができるの?」という疑問から解決していきましょう。

一言でいうと、ChatGPTタスク機能は「あなたが設定したプロンプト(指示)を、指定した日時に自動で実行し、結果を通知してくれる機能」です。

例えば、「毎朝8時に最新のAIニュースを3行で要約して」と設定しておけば、ChatGPTが毎朝自動でWebを検索・要約し、あなたのスマホにプッシュ通知で届けてくれます。

この機能のすごいところは、従来のAIチャットのように「こちらから話しかける」必要がないこと。一度設定すれば、ChatGPT側から能動的に、プロアクティブに働きかけてくれるんです。

タスク機能の基本的な仕様を表にまとめました。

項目内容
主な機能・指定日時のリマインダー
・繰り返しタスクの自動実行(毎日、毎週など)
・ニュースや株価などの定期的な情報配信
提供プランChatGPT Plus / Team / Pro
タスク上限1ユーザーあたり 最大10件 まで
実行頻度1時間あたり最大4回 まで(※最短で約15分間隔での実行が可能)

ChatGPTタスクの設定方法(スクショ付き)

タスク機能は高度な操作を一切必要としません。 チャットで話しかけるだけで、誰でも簡単に設定できます。

具体的な手順は以下の5ステップです。

Step1. チャットでタスク内容を入力する

チャット入力欄に、実行させたいタスクを自然な日本語で入力します。ここでのポイントは、「いつ」「何を」を明確にすることです。

  • 1回限りのリマインドの場合: 「明日の15時にミーティングのリマインドをして」
  • 繰り返しのタスクの場合: 「毎日朝8時に最新の株価をチェックして教えて」「毎週月曜の朝9時に週次会議についてリマインドして」

実際に、「毎朝7時に生成AIに関するニュースを探し、それぞれ要点を3つ箇条書きでまとめてください。」と指示したところ、。1発でスケジュールされました。

Step4. 頻度と時刻を選択する

この枠をクリックすると、スケジュールの詳細設定画面が開きます。

  • 名前: タスクの名前を決められます。
  • 指示: 細かいサイト名などの指示がある場合は、ここでプロンプトに追加することもできます。
  • 実行日時: 「繰り返さない」「毎日」「毎週」「毎月」「毎年」「カスタム」などを選択します。
  • 時刻: タスクを実行してほしい時刻を指定します。

Step5. 「保存」を押して完了

最後に「保存する」ボタンを押せば、タスクの登録は完了です。

なお、タスクの編集はチャットを通してすることもできます。「日時を毎朝7時半に設定して」という風にチャットで指示をすれば、日時が変更されます。

ChatGPTタスクの管理・編集・削除方法

「設定したタスクを確認したい」「時間を変更したい」「もう不要だから削除したい」という場合の管理方法も簡単です。

タスク一覧画面の開き方

登録したタスクは、以下の方法で一覧表示・管理できます。

  1. 画面左下のあなたのプロフィールアイコンをクリックします。
  2. 「設定」をクリックします。
  3. 「スケジュール」をクリックし、「管理する」をクリックします。

すると、以下の画像のように、登録しているタスクの一覧が表示されます。

編集・停止・削除の操作

タスク一覧画面で、管理したいタスクにカーソルを合わせます。

編集する場合

  • 鉛筆アイコン をクリックします。
  • 開いたウィンドウで、「名前」「指示」「実行日時」を自由に変更し、「保存する」で保存します。

一時停止・削除する場合

  • 三点リーダー(・・・)をクリックします。
  • 「一時停止する」または「削除する」を選択します。

上限に達した場合

タスクの登録は最大10件までです。もし10件のアクティブなタスクが登録されている場合、ChatGPTは新しいタスクを作成できません。

その場合は、不要になったタスクを削除するか、一時的に使わないタスクを一時停止して、枠を空ける必要があります。

「Tasks」活用事例5選

ここからは具体的な活用事例を紹介します。どのようなシーンで「Tasks」が活躍するのか、イメージを膨らませてみましょう。

毎朝の株価チェック

朝8時など決まった時間に、指定した企業や株式銘柄の情報をChatGPTから自動で受け取る活用例です。

参考:https://x.com/karinanguyen_/status/1879270529066262733

設定例(プロンプト)

「毎日午前8時にAppleとTeslaの株価をチェックして送ってください」

株式投資や資産運用をしている人にとっては、最新の株価情報をウォッチすることは必須。これを自動化できれば効率的です。また、AI技術の特性を活かして、チェックした株価の変動理由や関連するニュースの簡易的な要約を加えてもらうこともできるかもしれません。

定期的なSFストーリー執筆依頼

ChatGPTは文章生成力も強力なので、定期的にクリエイティブなテキストを執筆させることが可能です。

参考:https://x.com/karinanguyen_/status/1879270531167588802

設定例(プロンプト)】

「週に一度、短いSF小説の第一稿を書いてCanvasに投稿し、そのリンクを私のメールに送ってください」

このように「自動的に作品を作って投稿する」という一連の流れをChatGPTに任せられます(外部プラットフォームとの連携が必要になる場合もありますが、API連携や他の仕組みを駆使すれば実現可能)。作家志望の方や、自分のWebメディアで定期的にコンテンツを更新したい方にとって、新しい活用方法となりそうです。

語学学習やAIニュースの要約

語学学習とニュース取得を同時に自動化するのも便利な使い方です。

参考:https://x.com/karinanguyen_/status/1879270533394784351

設定例(プロンプト)

「毎朝7時に直近24時間のAIニュースを3行で要約して送ってください」

ニュース要約では「今日のAI業界の動き」を短い文章で送ってもらえるため、情報収集にかける時間を大幅に削減できます。サイトのURLを入れれば、無料で見られる情報であればすべて取って来れます。そのため、入手したい業界のニュースサイトなどをプロンプトに入れれば、毎日その業界のニュースが自動で手に入れることができます。

勉強

ChatGPTは学習・練習用途にも使えますが、それをさらにタスク機能で定期化・自動化すれば、毎日あるいは特定のタイミングで問題が届き、コンスタントにトレーニングできます。

参考:https://x.com/karinanguyen_/status/1879270535475171773

【設定例(プロンプト)

「毎日19時にJavaScriptのコーディング問題を1問出題してください」
「毎晩20時にスペイン語の新しい単語1つとその例文を教えてください」

これにより、プログラミング試験のためのコーディング課題を定期的に受け取って練習したりと、さまざまな活用シーンが考えられます。語学学習では、忘れないうちに新しい単語を少しずつ覚えられるような仕掛けが作れます。チャットボットに任せてコツコツ進めることで、モチベーション維持にも役立ちます。

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その他の情報提供(天気・星占い・DALL-Eなど)

Tasks機能は株価やニュースだけでなく、天気予報星占いなどのエンタメ情報、さらにはDALL-Eなどの画像生成リクエストにも応用可能です。

設定例(プロンプト)

「毎朝7時に今日の天気予報を教えてください」
「毎日お昼にDALL-Eで1枚画像を生成して、結果を見せてください」

これによって日常のちょっとした楽しみや実用的な情報収集がシームレスに行えます。出勤前のバタバタした時間に天気情報をチェックする手間が省けるのはもちろん、毎日違った画像を眺めてクリエイティブの刺激を受けるなど、あらゆる可能性が広がります。

注意点・よくある質問(FAQ)

タスク機能は非常に強力ですが、いくつか知っておくべき制限や注意点があります。 ここで、よくある疑問をFAQ形式で解決しておきましょう。

Q. 無料プランでも使えますか?

A. 使えません。 タスク機能は、ChatGPT Plus、Team、またはProといった有料プラン限定の機能です。

Q. タスクは何件まで登録できますか?

A. 最大10件までです。 アクティブなタスクが10件ある場合、新しいタスクを追加するには既存のタスクを削除または一時停止する必要があります。

Q. 実行間隔はどれくらいですか? 1分ごとにも設定できますか?

A. いいえ、最短でも約15分間隔です。 仕様上、「1時間に4回以上」の高頻度な実行はサポートされていません。

Q. 設定したのに通知が来ません。

A. 通知設定を確認してください。 タスクは実行されていても、デバイス側の通知がオフになっている可能性があります。

  1. ChatGPTの [設定] → [通知 (Notifications)] を開きます。
  2. 「タスク」の項目で、「プッシュ通知」や「メール」がオンになっているか確認します。

それでも通知が来ない場合、ブラウザやOS(スマホ)自体の通知設定がオフになっている可能性もあります。

Q. タスク実行時にファイル(PDFなど)をアップロードできますか?

A. いいえ、できません。 現在のタスク機能では、ファイルアップロード 、ボイスチャット 、GPTsの呼び出し 、Pythonコードの直接実行 はサポートされていません。

まとめ

今回は、ChatGPTの革命的な新機能「Tasks」について、その設定方法から活用事例、注意点までを網羅的に解説しました。

「Tasks」は、単なるリマインダー機能に留まりません。これまで私たちが「PCを開いて、ChatGPTに指示して、コピペして…」と行っていた面倒なルーティンワークを、AIが自律的に実行してくれるようになる、“AIエージェント時代”の大きな一歩と言えます。

この記事で紹介した「毎朝のニュース要約」や「日報リマインド」は、ほんの入り口に過ぎません。この機能の本当の価値は、これをあなたの会社の“独自の業務プロセス”にどう組み込むかにかかっています。

「この面倒な定型業務を丸ごと自動化したい」

そう考えた時、自社だけで最適な活用法を見つけ出し、現場に浸透させるのは簡単なことではありません。

デジライズでは、生成AIの導入研修を行っています。個別のミーティングで業務内容をヒアリングし、現場で本当に使えるAI活用法を一緒に考えるところからスタートします。実際に使えるように、AIの専門家が伴S走いたしますので、AI担当者がいない企業様でもご安心ください。

まずは情報収集からでも歓迎です。 導入の流れや支援内容をまとめた資料をこちらからご覧いただけます。

この記事の著者 / 編集者

チャエン

株式会社DigiRise 代表取締役

チャエン

法⼈向けのAI研修、及び企業向けChatGPTを開発する株式会社デジライズをはじめ、他数社の代表取締役。一般社団法人生成AI活用普及協会評議員を務めながら、GMO AI & Web3株式会社など他数社の顧問も兼任。NewsPicksプロピッカーも兼任。Twitterはフォロワー16万⼈。⽇本初AIツール検索サイト「AI Database」やAIとの英会話ができる「AI英会話」など複数のAIサービスも開発。ABEMAやTBSテレビなどメディア出演も多数。