
「GoogleのAIツールって種類が多すぎて、一体どれを使えばいいの…?」
「無料版と有料版で、具体的に何が違うの?」
こんな我々の悩みを解決できる、Googleが提供するとんでもないAIツール群があります。GoogleのAIツールはたくさんありますが、今回はその中でも、 私が実際に使い倒し、 業務効率化に直結する「7つの神ツール」 を厳選しました。
OpenAIやAnthropicといった新興企業とは異なり、Googleはすでに超大規模な企業であり、莫大な利益を上げています。だからこそ潤沢な投資が可能で、 素晴らしいサービスのほとんどを無償で公開している んです。
この記事では、厳選した7つのツールについて、無料版でできること、有料版で拡張される機能、そして実際の活用事例まで、この1記事で全部わかるように徹底解説します。
今なら、100ページ以上にのぼる企業のための生成AI活用ガイドを配布中!基礎から活用、具体的な企業の失敗事例から成功事例まで、1冊で全網羅しています!
目次
- GoogleのAIは今どう進化しているのか?
- この記事で紹介する「神ツール7選」の選定基準
- 1. Gemini|GoogleのすべてのAIの中心
- 2. メールやドキュメント内のGemini(Workspace連携)
- 3. AIモード|Geminiの新しい作業スタイル
- 4. NotebookLM|知識を自動整理するAIノート
- 5. Google AI Studio|無料でAIアプリを作れる開発環境
- 6. Opal|検索とAIをつなぐ新体験
- 7. Mixboard|生成AI×動画×資料の融合ツール
- Google AIツール7選 無料・有料比較まとめ
- 業務利用で必須!AIツールのセキュリティとデータ保護
- まとめ:GoogleのAIは“知っているだけ”で業務効率化の武器になる
GoogleのAIは今どう進化しているのか?
まず最初に理解していただきたいのは、GoogleのAI戦略の全体像です。Googleは単発でツールを出しているわけではなく、 統一されたエコシステムを構築しようとしています。
Geminiを中心としたGoogleのAIエコシステム
GoogleのAI戦略の中心にあるのが「Gemini」というAIモデルです。最初はBardという名前で、正直なかなか使えない時期もありましたが、今はもうGeminiモデル自体が相当賢くなっています。
このGeminiを核として、様々なツールが連携しているのがGoogleの強みです。例えば、以下はすべて同じGeminiモデルをベースにしながら、用途別に最適化されています。
- チャットボット型の「Gemini」本体
- Gmail、Docs、Slidesなどに統合されたGemini
- 研究・学習に特化した「NotebookLM」
- 検索に組み込まれた「AIモード」
- 開発者向けの「Google AI Studio」
無料版と有料版の基本的な違い
「でも、どうせ高いんでしょ?」と思うかもしれませんが、Googleは太っ腹なので、 基本的な機能は無料で使えます。ただし、より高度な機能や業務での本格利用を考えるなら、有料版の検討が必要になります。有料版には主に2つのルートがあります。
| プラン | 月額料金 | 対象 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Google One AI Premium | 2,900円~ | 個人ユーザー | Gemini Advanced、2TBストレージ、NotebookLM Plus |
| Google Workspace | 800円〜 | 法人・チーム | Geminiの機能、セキュリティ強化、データ保護 |
法人で月1,600円のStandard以上のプランで契約していれば、有料機能をフルで使えます。詳しい料金表は以下の通りです。
個人プラン(URLはこちら)

法人プラン(URLはこちら)

この記事で紹介する「神ツール7選」の選定基準
今回は数あるGoogleのAIツールから、 特に仕事で使える という観点で7つに絞りました。選定基準は以下の3つです。
- 実用性の高さ: 業務で本当に役立つか
- 無料でも十分使えるか: コストパフォーマンス
- 他ツールとの差別化: Googleならではの強み
それでは、早速各ツールを見ていきましょう!
1. Gemini|GoogleのすべてのAIの中心
まず一番有名なのは、いわゆるChatGPTのようなチャットボット「Gemini」です。これが全てのベースとなります。

Geminiとは?(ブラウザ・スマホで無料利用可能)
Geminiは、Googleが提供する会話型AIアシスタントです。ブラウザから「gemini.google.com」にアクセスするだけで、誰でも無料で使い始められます。スマホアプリも提供されています。
ここでややこしいのですが、大きく2つのGeminiがあり、機能が異なるため区別して理解することが重要です。
- チャットボット型のGemini本体:独立したサービスとして使用
- 各ツール内臓のGemini:GmailやDocsなどの各ツールについているサブ的なGemini
無料でできること(検索・画像生成・多モーダル対応)
無料版のGeminiでも、驚くほど多くの機能が使えます。
- 高度な対話・質疑応答: ChatGPTと同様に、様々な質問に答えてくれます。日本語での自然な会話も可能です。
- 画像生成: 「大谷翔平さんがサッカーで世界一を取った様子」のような指示で画像を生成できます。
- 画像・動画分析: 画像をアップロードして、「この写真で面白い大喜利を考えて」といった会話も可能です。動画の文字起こしも可能です。
- 基本的な検索機能: Web検索と連携して、最新情報を取得できます。ただし、Geminiの検索機能はChatGPTほど強くないです。
- Canvas(コードプレビュー): プレゼン資料や簡単な図解をプレビューできる機能です。Google Slideとずれなくプレゼン資料を生成でき、実用性もあります。
- ガイド付き学習: 勉強用のチャットモードです。答えを言わず、思考を促してくれます。
有料版で拡張される機能(Deep Research, Veo)
有料版の「Google One AI Premium」(月額2,900円)、もしくは「Google Workspace Standard」(法人・月額1,600円)にアップグレードすると、次のような革新的な機能が解放されます。
- Deep Research(ディープリサーチ): これが本当にすごい機能です。複雑なテーマについて、AIが複数の情報源を横断して徹底的にリサーチしてくれます。通常の検索では2~3時間かかるような調査が、数分で完了します。GoogleドライブやGmail内の情報の検索も可能です。
- Veo 3.1(動画生成): テキストから8秒程度の高品質な動画(最大1080p)を生成できます。Sora 2も話題ですが、Veoも十分活用できる品質の動画を生成できます。
- Imagen(高品質画像生成): 無料版より高品質なモデルを使用でき、生成回数の制限も緩和されます。
- モデルの選択肢: Gemini AI Ultraでは、「Gemini 2.5 Flash」「Gemini 2.5 Pro」に加え、「Gemini 2.5 Deep Think」も使用できます。
2. メールやドキュメント内のGemini(Workspace連携)
2つ目は、Googleスプレッドシート、スライド、そしてGmailなどに搭載されている、右側のサイドパネルから使えるGeminiです。
一番使えるのは「Gmail」の機能
様々なアプリと連携しますが、 一番使えるのはやはりGmailの機能 です。
- メールの要約: 長い営業メールもサクッと要約してくれます。
- 返信の提案: AIが文脈を理解し、返信内容を提案してくれます。
- メール作成の支援: 要件を入力ことで、簡単なメール作成であれば完結します。プロンプトを凝ることで、自分好みの文面にカスタマイズすることも可能です。

⚠️ アプリ連携は「有料版のみ」
ここが非常に重要なポイントですが、このWorkspace連携機能は有料版のみです。
利用するには、以下のいずれかの契約が必要になります。
- Google Workspace Business Standard以上 (月額1,600円〜)
- または Google One AI Premium (月額2,900円)
業務活用例:返信メールの自動生成
私は基本、 メールの99%を一旦これで叩き台を作ってから返信しています。
例えば、長いメールが来た際、ボタン一つで「メールを要約」できます。さらに「返信の提案」を押すとAIが返信を考えてくれますが、ここで私のよく使うプロンプト(指示文)を使います。
あなたは天才ライターです。 このメールのスレッドを読み込んだうえで、丁寧にビジネスメールを作成してください。 抜けもれなく、非の打ち所がないメールでお願いします。 [ここに自分が伝えたい内容を入力] (例:今回は見送りとさせてください。また機会があればよろしくお願いします。)
このように指示するだけで、サクサクっと文章を作ってくれます。実際に返信を作成してみました。

しっかりと、それまでのやりとりを把握した状態で返信が作成されていることがわかります。これだけで相当仕事が早くなるでしょう。
3. AIモード|Geminiの新しい作業スタイル
3つ目は、Googleの普通の検索に搭載された「AIモード」です。これはGoogle検索に組み込まれた新しい検索体験で、2025年9月から日本でも利用可能になりました。
AIモードとは?
従来の検索結果がリンクの一覧だったのに対し、AIモードは Geminiが質問を理解して、統合された回答を生成 してくれるんです。検索バーに質問を入力し「AIモード」をタップする(または自動で発動する)だけで使えます。
できること(従来の検索との違い)
- 統合的な回答生成: 「Googleとは」と検索すると、複数の情報源を統合して「こういう会社です」という包括的な回答を作成します。
- 追加質問で深掘り: 回答の後に「Googleが公開しているおすすめのAIツールを教えてください」と追加質問しても、前の文脈を理解した上で回答してくれます。
- マルチモーダル検索: テキストだけでなく、画像や音声でも質問可能です(例:料理の写真を見せて「レシピは?」)。
- 会話形式での情報探索: 一度の検索で終わらず、対話を続けながら情報を深掘りできます。
注意点:SEOへの影響
このAIモードの登場は、企業の戦略にも大きな影響を与えます。AIが検索結果画面で回答を完結させてしまうため、ユーザーがWebサイトをクリックしなくなるからです。アメリカでは、このAIモードのせいで クリック率が7割ぐらい下がった という研究結果もあるほどです。
4. NotebookLM|知識を自動整理するAIノート
4つ目は、NotebookLMです。これも超強力なツールです。

NotebookLMとは?Google公式の要約AIノート
一言でいうと、NotebookLMは 「あなたがアップロードした資料だけを元に」 、質問に答えたり、アイデアを整理したりしてくれるAI搭載のリサーチアシスタントです。
【2025年最新】NotebookLM完全ガイド!機能・使い方・料金・活用事例を専門家が徹底解説
「大量の資料を読む時間がない…」「情報が多すぎて、何が重要なのか分からない…」「AIに質問しても、本当に正しい情報なのか不安…」 こんな我々の悩みを解決できる、Googleのとんでもないツールがあります。その名も「Not…
ChatGPTやGeminiとの最大の違い
ChatGPTやGeminiとの最大の違いは、情報源を限定できること。つまり、AIがもっともらしい嘘をつくハルシネーションが起きづらいんです。
NotebookLMは無償でも十分使えます。また、Googleの法人契約(Workspaceなど)をしていれば、有料プランも追加費用なしで使うことができます。
NotebookLMの主な機能
- 多様なソース対応: PDF、テキスト、Googleドキュメント、Googleスライドはもちろん、WebサイトのURL、YouTube動画(字幕情報を使用)、音声ファイルまで対応しています。
- ソースに基づいた質疑応答: これが最大の特徴です。AIは学習した資料だけを元に回答し、さらに 回答の根拠となったソース(資料の該当箇所)も提示 してくれます。
- チャットボット自動生成: 「生成AIの基礎について学べるチャットボットを作りたい」と言うと、関連するWebサイトをソースとして探して格納までしてくれます。チャットボット作りの一番面倒な資料格納すら自動化できるんです。
- 多様なアウトプット生成: ワンクリックで、資料を元にした「音声概要(ポッドキャスト)」や「マインドマップ」も作れます。
- テスト・クイズ生成: さらにすごいのは、学習した資料から自動でテストやクイズを生成する機能です。「富士通の生成AI利活用ガイドラインによると…」といった具体的なテストを作成してくれます。
- 共有機能: 作成したノートブック(資料とチャット履歴)は、リンクで簡単にチームに共有できます。
無料版と有料版の制限の違い
| 項目 | 無料版 | 有料版 |
|---|---|---|
| ノートブック数 | 100個 | 500個 |
| ソース数 /ノートブック | 50個 | 300個 |
| チャットクエリ/日 | 50回 | 500回 |
| 音声概要/日 | 3回 | 20回 |
| データ保護 | フィードバック送信で人手レビューの可能性あり | レビューなし |
活用例:研修資料の自動要約・会議議事録整理
- 社内研修の効率化: 研修資料をまとめてアップロードすれば、受講者がAIに質問しながら自分のペースで学習できます。
- 会議議事録の自動整理: 会議の音声ファイルをアップロードし、「この会議の決定事項を箇条書きでまとめて」と指示するだけで、議事録の骨子が完成します。
- 市場調査・競合分析: 関連する論文やレポートを全てアップロードし、「○○に関する先行研究を要約して」と指示すれば、膨大な資料から必要な情報を瞬時に抽出できます。
社内でチャットボット導入を検討する際は、 まずNotebookLMから始めるのが無難 と言えるほど、本当に最高のツールです。
NotebookLMを企業で安全に導入して成果を出す方法|情報漏洩対策とROI・活用事例を解説
「社内で生成AIを活用したいが、情報漏洩が怖くて踏み出せない…」「便利なのは分かるが、費用対効果をどう説明すればいいんだ…」 企業のAI推進担当者や情報システム部の皆さんとお話しすると、必ずと言っていいほど、このようなお…
5. Google AI Studio|無料でAIアプリを作れる開発環境
AI Studioとは?Gemini APIを試せる公式ツール
一言でいうと、Geminiのより開発者バージョンです。しかし、Google AI Studioの最大の魅力は、プログラミング知識がなくてもAIアプリを簡単に作れることなんです。
無料で使える機能
無料プランでも驚くほど多くのことができます。
- 最新モデルのお試し: Gemini 2.5 Proなど、最新モデルを無料で試せます(1日60回まで)。
- 画像生成: Google AI Studioでは画像の生成も無料で行えます。
- 簡易アプリ開発: 私もここで簡単なアプリのイメージを作ったりします。モックアップ(試作品)なら、日本語の指示だけで一瞬で作れます。
- APIキーの取得: ワンクリックでAPIキーを取得して、自作アプリに組み込むことができます。
無料と有料の違い
| 項目 | 無料版 | 有料(課金後) |
|---|---|---|
| リクエスト数/日 | Gemini 2.5 Pro: 60回(目安) | 大幅に増加 |
| 学習への利用 | される可能性あり | されない |
| 商用利用 | 制限あり | 可能 |
活用例:営業デモの即時作成
私は 開発営業の時に、お客さんの要望をその場で文字打ち込んで「こんなイメージですか?」と確認するために使ったりします。
- クライアントとの打ち合わせ中に要望を聞く
- その場でGoogle AI Studioを開く
- 日本語で指示を入力(「○○という機能を持つアプリ」)
- 数秒でモックアップが完成
- 「こんなイメージですか?」と確認
こうすることで、開発前に認識のズレを防ぎ、迅速な合意形成ができます。
6. Opal|検索とAIをつなぐ新体験

Opalとは?
OpalはGoogleが2025年7月に発表したAIワークフローツールです。一言で言うと、 自然言語(日本語)で指示するだけでAIミニアプリを構築・共有できるツール です。
最近、企業ではChatGPTやGemini単体ではなく、業務を自動化するためにDifyやn8nといったワークフローツールが流行っていますが、そのGoogle版のツールです。
できること(現在完全無料)
Opalは現在、 API費用もかからず、完全無料で利用可能です。
- 自然言語でワークフロー作成: プログラミング不要。「○○したら△△する」と日本語で指示するだけで、AIがワークフローを自動生成します。
- 複数ステップの自動化: 例えば、以下のような複雑な業務フローも簡単に構築できます。
- お客さんから問い合わせが来たら
- AIで内容を分析して
- 自動でメール返信して
- さらにスプレッドシートに記録する
- テンプレートの活用と共有: よくある業務パターンはテンプレート化されており、作成したワークフローは他ユーザーと共有も可能です。
他のワークフローツールとの違い
Opalの最大の強みは、 Googleエコシステムとの完全統合 です。
| 項目 | Opal | Dify / n8n |
|---|---|---|
| 料金 | 完全無料 | 無料プランあり(制限あり) |
| 作成方法 | 自然言語のみ | ノードベース |
| Google連携 | ネイティブ統合 | APIなどの連携が必要 |
| 初心者向け | ◎ | △ |
企業にとって、管理やセキュリティの観点からツールをGoogleで統一できるメリットは非常に大きいです。Googleは伸びそうな領域はすべて押さえるという、抜かりない戦略をとっています。
Google Opal徹底レビュー|使い方と他ツールとの違い、セキュリティまで解説
今回は、Googleが2025年7月24日に発表した新しいAIツール「Opal」が日本でも使用可能になったので、実際に使ってみた感想と詳細な使い方を解説していきます。DifyやN8nといったワークフロー型AIツールの独壇…
7. Mixboard|生成AI×動画×資料の融合ツール
最後の7つ目は、デザイン系のツールMixboardです。

Mixboardとは?
Mixboardは、2025年10月に発表されたGoogleのAIビジュアルデザインツールです。一言で表すなら、 「画像生成ができるホワイトボード」 のようなイメージです。
Canvaのような感覚で、AIを使いながら自由にデザインを作り込めます。これもGoogleが他社で伸びているツールを模倣し、無償で公開するという「大企業のスーパープレイ」の好例です。
無料で使える範囲(現在完全無料)
Mixboardは現在、完全無料で利用できます。
- AI画像生成: テキストプロンプトから高品質な画像を生成できます。
- キャンバス編集: Gemini本体でも画像生成はできますが、Mixboardは作った画像をどんどんホワイトボードに貼り付け、そこから「ここだけ変えたい」といった追加編集が可能です。
- 画像の合成・編集: 複数の画像を組み合わせ、「この人とこのズボンを合体させて、このズボンを履いた人を作る」といった高度な編集も可能です。
- コラボレーション機能: チームメンバーと共同でデザイン作業ができます。

活用例
- マーケティング素材の作成: SNS投稿用の画像、バナー、サムネイルなどを効率的に作成。
- プレゼン資料のビジュアル作成: 説明用の図やイメージを素早く生成。
- 商品画像の加工: ECサイト用の商品画像を編集・加工。
クリエイティブの仕事の仕方に特化した、非常に優れたツールです。
Google AIツール7選 無料・有料比較まとめ
ここまで7つのツールを紹介してきました。それぞれの無料・有料機能を一覧で比較してみましょう 151。
| ツール | 無料でできること | 有料版の主な追加機能 | 有料プラン |
|---|---|---|---|
| 1. Gemini | 基本的な対話、画像生成、検索 | Deep Research、Veo 3動画生成、高度なモデル | あり |
| 2. Workspace連携Gemini | なし(有料のみ) | Gmail/Docs内でのAI支援、メール自動生成 | あり |
| 3. AIモード | 完全無料(全機能利用可) | – | – |
| 4. NotebookLM | 50ソース、50チャット/日 | 300ソース、500チャット/日、高度な共有 | あり |
| 5. Google AI Studio | 60リクエスト/日、32Kトークン | リクエスト増加、商用利用 | 従量課金制 |
| 6. Opal | 完全無料 | – | – |
| 7. Mixboard | 完全無料 | – | – |
業務利用で必須!AIツールのセキュリティとデータ保護
AIツールを業務で使う上で最も重要なのが、 データのセキュリティ です。無料版と有料版では、この点で決定的な違いがあります。
無料版と有料版のセキュリティの違い
| 項目 | 無料版 | 有料版(Workspace / AI Premium) |
|---|---|---|
| データの学習利用 | される可能性あり | されない |
| 人手レビュー | フィードバック時に可能性あり | なし |
| データ保管場所 | Googleの一般サーバー | 企業向けセキュアサーバー |
| アクセス制御 | 個人単位 | 組織単位で管理可能 |
重要なポイント(なぜ有料版一択なのか)
個人向けGemini(無料版) では、入力した内容がサービス改善のためにAIのトレーニングに使用される可能性があります。
一方、 Gemini for Google Workspace(有料版) では、ユーザーが入力した情報がAIのトレーニングに使用されることはありません。NotebookLMも同様で、アップロードした資料が人間に見られたり、学習に使われたりすることはありません。これにより、機密情報の漏洩リスクを大幅に低減できるのです。
無料版を使う場合の「オプトアウト設定」
どうしても無料版を業務外で使う場合でも、学習に使われたくない場合は「 オプトアウト設定 」が可能です。
- Gemini(gemini.google.com)にアクセスし、ログイン
- 画面左側のメニューから「 アクティビティ 」を選択
- 「 Geminiアプリアクティビティ 」の項目で、「オフにする」を選択
これで、今後の会話内容がGoogleアカウントに保存されず、AIモデルのトレーニングにも使用されなくなります。ただし、履歴が保存されなくなるため、過去の会話を活用した機能は制限されます。
企業で導入する場合、個人向けの無料版を使うのは絶対に避けるべきです。セキュリティとコンプライアンスの観点から、必ずGoogle WorkspaceまたはGoogle One AI Premiumを契約することを強くお勧めします。
まとめ:GoogleのAIは“知っているだけ”で業務効率化の武器になる
いかがでしたか?今回は、業務効率化に直結するoogleのAIツール7選を徹底比較しました。
結論として、GoogleのAIは無料でも驚くほど高性能です。まずは無料の「Gemini」 、「AIモード」 、「NotebookLM」 からそのパワーを体感してみてください。
一方で、企業の機密情報を扱う業務利用では、データがAIの学習に使われない有料版(特にGoogle Workspace)の契約が必須です 。これらのツールを正しく使いこなせば、あなたの仕事は劇的に効率化されるはずです。
とはいえ、「自社だけで最適なAI活用法を見つけ、現場に定着させるのは難しい」と感じる方も多いかもしれません。
デジライズでは、生成AIの導入研修を行っています。個別のミーティングで業務内容をヒアリングし、現場で本当に使えるAI活用法を一緒に考えるところからスタートします。実際に使えるように、AIの専門家が伴走いたしますので、AI担当者がいない企業様でもご安心ください。
まずは情報収集からでも歓迎です。 導入の流れや支援内容をまとめた資料をこちらからご覧いただけます。




