
「ChatGPTでもっといろんなことができたらいいのに…」
「会話だけじゃなくて、実際にアクションまで完結させたい…」
そんな願いを叶える、OpenAIのとんでもない新機能が発表されました。その名も 「App Directory」。これは単なる機能追加ではありません。ChatGPTを “AIアプリのプラットフォーム” へと進化させる、歴史的な一歩なんです。
この記事では、「App Directoryって何?」という方から、「自分のアプリを公開してみたい!」という開発者の方まで、今回の発表の全貌を徹底的に解説します。
この記事を読めば、ChatGPTの新しい可能性と、これからのAIアプリ市場がどう変わっていくのかが、すっきり理解できますよ!
今なら、100ページ以上にのぼる企業のための生成AI活用ガイドを配布中!基礎から活用、具体的な企業の失敗事例から成功事例まで、1冊で全網羅しています!
この発表の最重要ポイント

まずは、今回の発表で押さえておくべき重要ポイントを整理しておきましょう。
- 開発者向けアプリ申請が本日 (日本時間 12/18) スタート:審査を通過したアプリは、ChatGPT内のApp Directoryに掲載される
- App DirectoryがChatGPT内に新設:ユーザーはchatgpt.com/appsまたはツールメニューから、アプリを検索・発見できるように
- 会話の中でアプリが自然に動く:@メンションやツールメニューからアプリを呼び出し、食料品の注文やスライド作成などの「実作業」が会話内で完結
- 承認済みアプリは2026年にかけて段階的ロールアウト:品質・安全基準を満たしたアプリから段階的にロールアウト予定
現時点で判明していること
では、具体的にApp Directoryでどんなことができるのか、その詳細を一つずつ見ていきましょう。

App Directoryとは?
「App Directoryって、そもそも何なの?」という疑問から解決していきましょう。一言でいうと、App Directoryは「ChatGPT内に新設されたアプリストア」です。
ユーザーはツールメニューから、または chatgpt.com/apps に直接アクセスして、公開済みのアプリを検索・閲覧できます。開発者はディープリンクを活用して、外部プラットフォームから自社アプリのページへユーザーを誘導することも可能。AppleのApp StoreやGoogle Playのように、ChatGPTが アプリを「探して」「使う」場所 になるわけです。
ChatGPT内でアプリが動く!新機能「Apps in ChatGPT」でできること・収益化・開発方法を解説
OpenAIは、ChatGPT内で直接動作する新世代のアプリケーション「Apps in ChatGPT」を発表しました。これにより、ユーザーはChatGPTとの会話を続けながら、ホテルの予約やデザイン作成、オンラインコー…
アプリでできること

ChatGPTアプリの最大の特徴は、会話の流れを中断することなく、実際のアクションを実行できること。つまり、「調べる」だけでなく「実行する」までがChatGPT内で完結するのです。
具体的には、以下のようなユースケースが想定されています。
- 食料品の注文
- アウトラインからスライドデッキの作成
- 賃貸物件の検索
- コースの受講中にAIへ質問
- 注文状況の確認やアカウント情報の取得
アプリは@メンションで名前を呼び出すか、ツールメニューから選択することで起動します。さらにOpenAIは、会話の文脈やユーザーの利用パターンに基づいて、関連性の高いアプリを自動でサジェストする機能も実験中とのこと。「今この人にはこのアプリが役立ちそう」とChatGPTが判断して、提案してくれるイメージですね。
開発者向けリソースが充実
「アプリを作ってみたいけど、難しそう…」という開発者の方もご安心ください。OpenAIは、スムーズにアプリ開発を進められるよう、豊富なリソースを公開しています。
- アプリ申請ガイドライン:品質・安全基準の詳細
- オープンソースのサンプルアプリ:実装の参考例
- オープンソースUIライブラリ:チャットネイティブなインターフェース構築用
- ステップバイステップのクイックスタートガイド
- Apps SDK(ベータ版):Model Context Protocol(MCP)をベースに構築
特に注目すべきは Apps SDK です。これは、ChatGPTの会話体験に自然に溶け込む「チャットネイティブ」なアプリを構築するための開発キット。オープン規格であるMCPをベースにしているので、開発者は標準的な方法でツールを実装できます。
申請プロセスと審査の流れ
アプリの申請から公開までの流れも整理しておきましょう。開発者は OpenAI Developer Platform からアプリを申請し、承認状況を追跡できます。
申請時に必要な情報は以下の通りです。
- MCP接続の詳細設定
- テストガイドライン(ポジティブ・ネガティブ両方のテストケース)
- ディレクトリ用メタデータ(スクリーンショット、サンプルプロンプトなど)
- 提供国の設定
品質・安全基準を満たしたアプリはApp Directoryに掲載され、ユーザーに好評なアプリはディレクトリ内でより目立つ位置に掲載されたり、ChatGPTから直接レコメンドされる可能性もあるとのこと。良いアプリを作れば、8億人以上のユーザーの目に触れるチャンスがあるわけです。
対象ユーザーと提供地域
現在、アプリ機能は以下のユーザーに提供されています。
- 対象プラン:Free、Go、Plus、Pro、Business、Enterprise、Edu
- Business/Enterprise/Edu向け:2025年11月よりプレビュー提供中(Enterprise/Eduは既定では無効・管理者が有効化)
残念ながら、EUユーザーは現時点では対象外ですが、提供拡大も計画されているとのことです。
マネタイズはどうなる?
アプリで収益化できるのか。これは開発者にとって最も気になるポイントですよね。
現時点でのマネタイズオプションは限定的です。開発者はChatGPTアプリから自社のWebサイトやネイティブアプリにリンクを設置し、物理的な商品の取引を完了させることができます。
ただし、これはあくまでも初期フェーズの話。OpenAIは「Agentic Commerce Protocol」というオープン規格による即時決済機能のサポートも予告しており、デジタル商品を含む追加のマネタイズオプションについても、今後発表される予定です。
プライバシーとセキュリティ
ビジネスで利用する上で重要なのが、セキュリティとデータのプライバシーです。
ユーザーがアプリに接続する際、ChatGPTはサードパーティ開発者と共有される可能性のあるデータの種類を開示し、アプリのプライバシーポリシーを提示します。ユーザーは いつでもアプリとの接続を解除 でき、解除と同時にアプリはユーザーデータへのアクセス権を即座に失います。
透明性とユーザーコントロールを重視した設計になっているのは、安心できるポイントですね。
OpenAIの狙い
今回の発表は、ChatGPTを「会話型AI」から「AIアプリプラットフォーム」へと進化させる戦略的な一手です。
週間8億人以上のアクティブユーザーという巨大な配信チャネルを開発者に開放することで、ChatGPTをAIアプリのエコシステムの中心に据える狙いがあります。AppleのApp StoreやGoogle Playが「スマートフォン」の価値を飛躍的に高めたように、App DirectoryはChatGPTの価値と利用シーンを大きく拡張する可能性を秘めています。
すでにパイロットパートナーとして Booking.com、Canva、Coursera、Figma、Expedia、Spotify、Zillow といった大手サービスが参加しており、今後どんなアプリが登場するのか、非常に楽しみですね。
公式発表へのリンク
OpenAI公式ブログ:https://openai.com/index/developers-can-now-submit-apps-to-chatgpt/
App Directory:https://chatgpt.com/apps
【公式準拠】ChatGPT 5.2 プロンプト完全ガイド|良い例と悪い例をスクショ付きで検証
「ChatGPTに指示を出しても、思ったような回答が返ってこない…」「プロンプトって結局どう書けばいいの?」 こんな悩みを抱えている方に朗報です。2025年12月にリリースされた ChatGPT 5.2 は、OpenAI…





