2026.3.9
【WeWork本町 登壇レポート】AIで400社を支援してわかった「伸びる企業」と「止まる企業」の決定的な差
WeWork大阪・本町のオープニングで登壇しました
2026年2月、WeWork本町(大阪)のオープニングパーティーに登壇しました。
WeWorkにとって関西では約6年ぶりの新拠点。AIをテーマにしたトークセッション+100名超の経営者・スタートアップが集まるネットワーキングという内容でした。
当日のトークセッションで話した内容を、できるだけそのままの温度感でまとめます。
GMO 6,000人にAI研修した結果:活用率6%→9割の衝撃
デジライズでは、この1年少しで400社以上のAI導入を支援してきました。
その中でも象徴的なのがGMOインターネットグループの事例。
6,000人の社員に対してAI研修を実施した結果がこちらです。
- AI活用率:6% → 約9割
- 1人当たりの業務削減時間:月38.4時間
月38.4時間ということは、ほぼ丸5日分。これが6,000人に掛け算で効いてくるわけです。
AI導入の目的はシンプルで、「人がやらなくていい仕事をAIに渡して、人が向き合うべきことに集中する」。それだけです。
AIで業務が爆速化した。でも「逆に忙しくなった」理由
これは自分自身の体感ですが、AIを使いこなすようになってから逆に忙しくなりました。
議事録、メール、資料作成——打ち合わせ後の事務作業がほぼ一瞬で終わるようになった結果、カレンダーにミーティングがどんどん入るようになった。効率が上がった分、できることが増えて、働ける量が増えたんですね。
もう一つ大きいのがリサーチのスピード。
新しい業界の案件が来たとき、ChatGPTのDeep Researchで一気に調べて、資料に落として、ロボットなどで確認して、役員と議論する。ここまでが爆速です。
ただし、意思決定のスピードが上がったかというと、それは別の話。
リサーチから議論までは圧倒的に早くなった。
でも最後に決めるのは人間。ここは変わらない。
特に大企業ほど決裁が多層で、AIがあっても意思決定は遅い。
「伸びる企業」と「止まる企業」の差はどこにあるか

400社以上を見てきて、AIがうまくハマる企業とそうでない企業の差は明確にあります。
伸びる企業の特徴
- トップが本気で動いている(号令だけでなく、自分でも触っている)
- 有料アカウントを全社員に配っている(シャドーAI対策にもなる)
- 「使え」ではなく「一緒にやろう」のスタンス
- 現場レベルで小さな成功体験を積ませている
止まる企業の特徴
- ツールを導入しただけで運用設計がない
- 推進担当が孤立している
- 経営層が「AIは怖い」「まだ早い」と思っている
- ITベンダー自身がAIを使っていない(これは結構多い)
特に最後のポイントは会場でも共感の声が多かったです。
頼んでいるITベンダーがAI使ってないなら、導入先がうまくいくわけがない。
AIがコードを書く時代、「喋れるエンジニア」の価値が爆上がりしている
もう一つ、会場で盛り上がったテーマがこれです。
AIがコードを書ける時代になって、優秀なコーダーの価値は相対的に下がっている。
代わりに上がっているのが、上流工程ができる人材の価値。
- クライアントのやりたいことをヒアリングして
- 課題を構造化して要件定義して
- 現場と経営の間を橋渡しする
要は「喋れるエンジニア」が最強の時代。
コードはAIが書ける。
でも「何を作るべきか」を人から引き出せるのは、喋れる人間だけ。
上流工程(ヒアリング・要件定義)ができる人材が圧倒的に不足しています。
ちなみにデジライズでも採用条件が変わりました。技術力だけでなく「喋れるか」を重視しています。
新規事業は「100個作って1個当てる」時代へ
ビジネス側の変化も大きい。
これまでは市場を分析して、慎重に1つの事業を立ち上げるのが定石でした。
今は違います。AIで高速にプロトタイプを作れるので、100個作って1個に集中するというやり方が現実的になっている。
PDCAの回転速度が勝負を分ける時代。
考えすぎて動けない企業は、動きながら考える企業に追い抜かれます。
AI時代に絶対やってはいけないこと
AIっぽいアウトプットをそのまま出すな
ChatGPTで作ったガントチャートや資料をそのままクライアントに出す——これは絶対NG。
うちのメンバーがAIっぽすぎるコンサル資料を出したとき、お客さんから「AI使ってますよね?」と指摘されたことがあります。AI使うのは全然いい。でもアウトプットはちゃんと目を通して、手作り感を出す。ここを怠ると信頼を失います。
AIの答えを鵜呑みにするな
AIの答えが100%正解ということはまずありません。
今の時代に一番求められているのは、AIが出した答えが合っているかどうかを判断できる力。
自分で結論をつける習慣をつくること。
AIに聞く前に、まず自分の意見を持つ。
「AIに聞いたらこう言ってました」は、もはや通用しない。
WeWorkのコミュニティから、実際にビジネスが生まれている話

少し話は変わりますが、WeWorkのコミュニティの力についても話しました。
僕は学生時代に上海で起業したとき、最初のオフィスがWeWorkでした。世界中のWeWorkを巡るのが出張の醍醐味になっているくらい、場の力を信じています。
実際にデジライズでも、社員がWeWork内で自然に交流して1,000万円規模の開発案件を獲得したことがあります。意図的な営業ではなく、日常的に顔を合わせる中で信頼が生まれ、ビジネスに繋がった。
- ベンチャーにとってWeWorkブランドが信用力になる
- 急成長企業にとってオフィスの柔軟な拡張性が助かる
- コミュニティ × コミュニティの掛け算でビジネスが広がる
本町を「日本で一番AIが使えるオフィス」にしたい
最後に、今後の展望として話したこと。
デジライズは大阪・本町での採用を拡大していきます。
大阪の人の強みは「喋れる」こと。喋れて、AIが使えて、開発もできる——そんな最強の人材を本町から輩出したい。
2年後の上場を見据えて、まだまだ人が必要です。
AIに興味がある方、一緒に働きたい方はぜひ声をかけてください。
WeWork本町を、日本で一番AIが使えるオフィスにする。
大阪から、AIで日本を変えていきたい。
まとめ:登壇で話したポイント一覧
- AIで議事録/メール/資料作成が爆速化。その分MTGが増えて逆に忙しくなった
- GMO 6,000人にAI研修した結果、活用率6%→9割。1人当たり38.4時間削減
- デジライズは1年ちょっとで400社以上のAI導入を支援してきた
- うまくいく企業といかない企業の差は明確にある
- AI使う目的は日々の業務削減。人がやらなくていい仕事を任せて、人が向き合うべきことに集中する
- Deep Researchで業界リサーチ→資料作成→議論まで一気にいける
- ただしリサーチは早くなるけど意思決定は結局人間。ここは変わらない
- 大企業ほど決裁が多層で、AIがあっても意思決定は遅い
- 新規事業は100個作って1個当てる時代。PDCAの速さが勝負
- AIがコード書ける時代、「喋れるエンジニア」の価値が爆上がり
- 上流工程(ヒアリング・要件定義)ができる人材が圧倒的に不足してる
- AIっぽいアウトプットそのまま出すのはNG。ちゃんと目を通して手作り感出す
- AIの答えが100%正解はまずない。合ってるか判断する力が今一番求められてる
- 自分で結論をつける習慣をつくること。AIに聞く前にまず自分の意見を持つ

AI研修・導入コンサルについてのご相談はデジライズ公式サイトからお気軽にどうぞ。
