チャエン

株式会社DigiRise 代表取締役

チャエン

はじめに

近年のAI(人工知能)の急速な進化は、私たちのビジネス環境に大きな変革をもたらしています。自然言語処理や機械学習技術の発達により、これまで人間が手作業で行ってきた定型業務を効率化できるだけでなく、より付加価値の高い業務へとリソースを振り向けやすい状況が生まれています。たとえば、日常的に大量の時間を割いてきたメール文章の作成や情報収集といった作業はAIが得意とする領域です。一方で、新規事業のアイディア立案や事業計画の策定など、創造性や戦略思考を必要とする業務に人間の力をより集中させられることは、企業にとって大きなメリットとなるでしょう。本記事では、具体的なツールやプロンプトの例を通じて、メール作成・アイディア出し・リサーチ・契約書作成など、多岐にわたる領域でのAI活用法をご紹介します。AIの導入を検討中の方だけでなく、すでに導入済みの方にとっても、ヒントとなる情報をお届けできれば幸いです。

1. メール文章の作成

利用例

  • 問い合わせ対応
  • メールの返信対応

プロンプト

  • 以下の内容でメールを作成してください。

    宛先: 田中様(クライアント)
    目的: 先日実施した生成AIの研修の請求書を送る

    内容:
    受講していただいた感謝を伝える
    2週間以内に振込をお願いする
    請求書の内容を記載する


2. アイディア出し

利用例

  • 新規事業立案
  • 新商品企画
  • マーケティング案

プロンプト

  • 法人向けに生成AIを活用した新規事業のアイデアを考え、20個提案してください。

    出力フォーマット
    各アイデアは法人向けの生成AIを用いた具体的なソリューションまたはサービスを示してください。
    各アイデアには短い説明(1-2文程度)を付けてください。


3. リサーチ

利用例

  • HP要約
  • 競合調査
  • 市場調査

プロンプト

  • 以下の手順に従い、指定されたリンク先の会社に関する情報を簡潔にまとめてください。

    リンク: https://digirise.ai/
    手順:
    サイト内の「Search」機能を利用し、事業内容を収集
    3-4文で要点をまとめる

詳しくはこちらの動画をご覧ください!


4. 記事作成

利用例

  • ブログ作成
  • プレスリリース作成

プロンプト

  • 株式会社デジライズについてのブログ記事を作成してください。ターゲットは50代、文章のトーンはフォーマルです。
    株式会社デジライズの概要、事業内容、特徴、会社の使命に焦点を当てて、読者に親しみと理解を与える内容にしてください。

    ブログ記事の作成のためのポイント
    株式会社デジライズについての概要を書く: 会社の成り立ち、ビジョン、経営理念などを簡潔にまとめます。50代の読者にとって理解しやすい語調にします。
    事業内容の説明: デジライズが提供する商品やサービス、特にデジタル化関連や最新技術を活用したソリューションについて明確に説明してください。専門用語は最小限にし、難しい内容には簡単な説明をつけます。
    他社との差別化要素と強み: デジライズが他の企業と比較してどこが優れているか、どういった価値を提供しているかを強調します。
    顧客にとってのメリット: 特に50代の方が関心を持つようなサービスや製品、デジタルの世界のサポートについて言及してください。彼らがどのようにこれらのサービスから恩恵を受けられるのか想像しやすい事例を挙げると効果的です。

    注意事項
    文章のトーンはフォーマルで、堅苦しくなりすぎない程度に親しみが湧く表現にしてください。50代の読者に配慮して、ITや技術に不慣れな人でもわかるようにわかりやすく具体的に説明してください。長すぎず、全体で800〜1200文字程度の長さを目安とします。

    Output Format
    日本語でフォーマルなブログ記事形式で作成。
    段落を分け、適宜見出しや小見出しをつけて読みやすくしてください。

    Examples
    例:株式会社デジライズのミッションと取り組み 株式会社デジライズは、社会のデジタル化をリードする企業として、技術に不安を感じる方々に寄り添いながら、生活やビジネスをサポートしています。設立は2001年で、以降20年以上にわたり…
    (ここで会社の成り立ちやビジョンに具体的説明を加えます)
    事業内容と他社との違い デジライズの主なサービスには、デジタルサポート、クラウドシステムの導入支援などがあります。他社にはない特徴として…
    (サービス内容に具体例を入れ、わかりやすく事業内容を説明する)
    (具体例は割愛して、実例では各サービスの詳細や具体的な成功例を入れ、800~1200字くらいになるように長くする。)

詳しくは下記の動画をご覧ください!


5.事業計画の作成

利用例

  • 融資を引くとき
  • 資金調達をするとき

プロンプト

  • AI研修事業の1年間の事業計画を作成してください。各月ごとに具体的な活動計画を立て、表形式で出力してください。

    #Steps
    事業内容の概要: AI研修の種類、対象受講者、目標など、事業の概要をまとめます。
    各月の計画作成: 12ヶ月ごとに詳細な研修の計画を作成します。各月で特定のテーマや目標を設定し、進捗を確認・調整する活動を含めます。
    具体的な活動の記述: 毎月の活動には、「研修準備」「開催」「フィードバック・調整」「マーケティング・集客」などが含まれます。

    #Output Format
    表形式で12ヶ月間の計画を出力
    各列に「月」、「活動内容」、「目標」を記述してください。

    #Notes
    必要に応じてワークショップや講師評価なども追加してください。
    各月の活動内容は、適宜調整可能です。例えば、半年毎に研修内容や集客戦略を見直すことも考慮してください。
    研修対象者が変わる場合(例えば学生向け、企業向け)、各月の計画に反映してください。


6.要約

利用例

  • 行政資料の要約
  • 提案資料の要約

プロンプト

  • 添付したファイルの内容を簡潔に要約してください。

    #Output Format
    出力は日本語で行い、200文字以内で簡潔にまとめてください。
    要約には、ファイルの重要なポイントや主なトピックを含めてください。

    #Notes
    ファイルの内容が複雑な場合でも、200文字以内に収まるようにまとめてください。
    内容の核心部分を強調し、付随的な情報は省略してください。

    ※使用PDF
    001325360.pdf


7.委託契約書の雛形作成

利用例

  • 業務委託契約書
  • NDA

プロンプト

  • ウェブサイト作成に関する委託契約書の雛形を作成してください。主な項目には以下を含めてください:業務内容、納品期日、料金、知的財産権、守秘義務。

    #詳細内容
    次の5つの項目について、具体的な記載を含む契約書の雛形を示してください:
    ・業務内容: どのようなウェブサイト(仕様や機能の概要)が対象か。
    ・納品期日: 確定した納品日及びその変更に関する条件。
    ・料金: 支払いスケジュールと金額の詳細。
    ・知的財産権: 作成物に対する知的財産権の帰属と利用条件。
    ・守秘義務: 委託業務内で知り得た情報を漏らさないための守秘義務。

    #契約書の形式
    これからの日本語契約書テンプレートに基づいて、簡潔に具体例を作成してください。

    #出力フォーマット
    ・契約書は日本語で作成し、条項ごとに分けてください。
    ・各条項には見出しや番号を付け、正式な契約書形式で記載してください。
    ・パラグラフは明確な文節に分け、一読して理解しやすくします。

    #出力例

    ウェブサイト作成委託契約書

    第1条 業務内容
    甲(依頼者)は乙(受託者)に対し、[ウェブサイトの具体的な機能や範囲]の開発業務を委託し、乙はこれを受託します。
    第2条 納品期日
    契約後、[〇〇日以内に具体的な納品期限]を期限として、乙は完成品を甲に納品します。納品期日の延長が必要な場合、甲および乙双方の合意に基づき変更することができます。
    第3条 料金および支払条件
    甲は乙に対し、業務の対価として、[合計金額の具体的数値]円(税込)を支払うものとします。支払いは原則として、[納品後〇〇日以内]に行います。
    第4条 知的財産権
    本契約に基づき作成された全ての成果物に関する知的財産権は、[甲または乙に帰属]し、[利用条件や使用制限]について双方で合意します。
    第5条 守秘義務
    乙は、本業務を遂行する上で知り得た情報を第三者に漏洩してはならず、契約終了後もこの義務を負います。

    #注意点
    実際の契約書に記載が必要な追加条項(例:違約金、解約条項、第三者責任など)がある場合、適宜加えてください。

    条項内容は、具体的な契約内容に基づき調整します。上記はあくまでひな形ですので、実際の契約で使用する際は、弁護士など専門のアドバイザーの確認をおすすめします。

終わりに

AIを上手に活用することで、単純作業の負担を軽減し、人間にしかできない創造的な業務に注力できる環境をつくることができます。日々の業務を効率化し、新たなアイデアや企画に時間を割くためにも、ぜひ今回ご紹介した手法を参考にしてみてください。

この記事の著者 / 編集者

チャエン

株式会社DigiRise 代表取締役

チャエン

法⼈向けのAI研修、及び企業向けChatGPTを開発する株式会社デジライズをはじめ、他数社の代表取締役。一般社団法人生成AI活用普及協会評議員を務めながら、GMO AI & Web3株式会社など他数社の顧問も兼任。NewsPicksプロピッカーも兼任。Twitterはフォロワー15万⼈。⽇本初AIツール検索サイト「AI Database」やAIとの英会話ができる「AI英会話」など複数のAIサービスも開発。ABEMAやTBSテレビなどメディア出演も多数。

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