1時間の事務を1分へ、検索時間を98%削減。老舗メーカーが生成AIで創出した「技術と創造」に向き合う時間

株式会社 三社電機製作所 様

株式会社 三社電機製作所

導入前の課題

  • 会議の議事録や案内文作成といった事務作業のベース作りに1〜2時間を要し、本来注力すべき企画業務や専門的な検討時間を圧迫していた
  • 工場のメンテナンス現場における記録が30年分もの紙ベースで管理されていたため、膨大なファイルの中から過去事例を特定するのに多大な時間を要していた
  • 海外と接点のある部門におけるマニュアル解読や翻訳業務を外部委託や手作業で行っており、コスト発生やコミュニケーションのタイムラグが課題となっていた

導入後の効果

  • AIによる下書き生成で、1〜2時間かかっていた文章作成を数分に短縮。作成から修正までの工数を最大1/60に圧縮
  • プログラミング未経験の現場社員がAIのサポートでExcel検索システムを自作。1時間の検索作業が1〜2分へ短縮
  • AIワークスの活用で高精度な翻訳が可能に。外注コストを削減し、海外と接点のある部門のレスポンススピードが向上

目次

    会社紹介

    株式会社三社電機製作所は、1933年の創業以来、パワーエレクトロニクスメーカーとして「電力の変換と制御」という技術領域に向き合い続けてきました。電源機器とパワー半導体の両事業を柱とし、産業・インフラ・エネルギー分野など、社会を支える多様な場面で製品を提供しています。

    中でも国内シェア1位を占める「表面処理用電源」は、金属表面の耐摩耗性や耐酸化性を高める「めっき加工」において、精密な電気制御を担う欠かせない装置です。

    こうした長年の実績で培った技術力と社員一人ひとりの創造力を礎に、「パワーエレクトロニクスと創造力で、社会を前進させる。」というパーパスの実現を目指しています。

    生成AI導入前の課題感

    創業90年超の歴史を持つ三社電機製作所にとって、生成AIの全社浸透は大きな挑戦でした。導入前は具体的なノウハウがなく、特に間接部門の事務や工場の専門業務においてAIを自分事として捉えるのは容易ではありませんでした。

    特にメンテナンスを担う現場では、20〜30年分の膨大な修理記録がすべて紙ファイルで管理されていました。過去の知見を参考にしようにもアナログ管理ゆえに目当ての情報に辿り着くまでに多大な時間を要し、「探す手間を考えて諦める」こともあるほど、情報の活用が滞っていたのです。

    生成AI導入研修後の効果

    研修を経て、先行した24名が推進役となり、半年後には60名、現在は連結従業員数の1割を超える160名以上まで活用人数が拡大しました。

    象徴的な成果は、現場の主体性から生まれました。プログラミング経験のないメンテナンス担当者が、AIをパートナーに据えてExcelベースの検索プログラムを完成させたのです。これにより、かつて1時間近く要した情報検索がわずか1〜2分で完了するようになりました。

    また、事務や営業部門でも大きな変化がありました。議事録や案内文はAIにベースを作らせることで数分に短縮。海外と接点のある部門でも翻訳の精度が向上し、内製化によるスピーディーな対応が定着しました。「ベースはAI、確認は人間」という体制により、業務の質そのものが向上しています。

    今後の展望

    今後は単なる「調べ物」や「文章作成」の段階を超え、生成AIを実際の業務プロセスに深く取り込む「業務への組み込み」を目指します。AIワークス等のツールを個別の業務や自動化サービスと連動させ、より踏み込んだ活用へとステップアップしていく方針です。

    また、情報システム部門が「ハブ」となり、他部門への情報発信や教育支援を強化していきます。各部署が抱える課題に寄り添い、AIによるソリューションを提案し続けることで、全社員が「本来やるべき仕事、やりたいこと」に100%集中できる環境を整えていきます。老舗メーカーとしての技術力にAIのスピードを掛け合わせ、さらなる生産性向上と社会への貢献を追求し続けていきます。

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