「10時間超の工数が5分に短縮」未経験からAIと作ったマクロ構築の成功体験
REAL LIFE 株式会社 様
導入前の課題
- 各拠点・個人別の営業成績の集計は、膨大な工数がかかるため手付かずの状態が続いていた
- SNSの投稿文や求職者への対応、お礼状などの「言語化」に時間がかかっていた
- 全国の拠点から本社に届く、社内規定や業務フローに関する問い合わせへの対応が特定スタッフに集中し、属人化していた
導入後の効果
- マクロ構築未経験の状態からAIに相談しながら実践し、仕組みを構築した
- SNS投稿や採用メールの思考時間を大幅に削減。自分では難しい言い回しも即座に生成でき、業務スピードが向上した
- 社内規定を学習させたチャットボットを試用中
目次
会社紹介
REAL LIFE 株式会社は、2021年8月に設立、同年11月より本格的な営業を開始した独立系の総合保険代理店です。「すべての方に公正でわかりやすいご提案をすること」をモットーに、生命保険24社、損害保険9社の計33社という圧倒的な乗り合い数を強みとしています。
拠点は北海道から沖縄まで全国13拠点に広がり、特に九州・沖縄エリアで強固なネットワークを築いており、業界経験の長いベテランから意欲的な若手まで多様な人材が在籍しています。月2回のオンライン全体ミーティングや勉強会を通じ、全国どこでも均質な、お客様の立場に立ったライフプランニングを提供できる体制を整えています。
生成AI導入前の課題感
急成長を続ける同社では、拠点数とスタッフ数の増加に伴い、バックオフィス業務と営業支援業務の負荷増大が深刻な課題となっていました。
現場では、拠点別・個人別の営業成績の集計という「重要性は高いが工数が膨大」な業務が重くのしかかっていました。集計の必要性は感じつつも、膨大な時間がかかることが予想されるため、日々の業務に追われる中でどうしても後回しになり、手作業であれば10時間超かかる規模の業務が長らく手付かずの状態が続いていたのです。
また、SNSでの発信や顧客・求職者への細やかな対応といったクリエイティブな「言語化」が必要な業務も、担当者の思考時間を奪い、業務停滞の一因となっていました。
さらに、拠点が増えるにつれ、社内規定に関する問い合わせ対応の負担も増大し、特定スタッフへの属人化が深刻化していました。
生成AI導入研修後の効果
営業データの集計は、マクロ構築の経験がなかった社員が、AIに相談しながらエクセルのマクロを構築するという形で回答を出しました。「自分一人では10時間はかかる」と敬遠していた業務に対し、AIのサポートを借りて「まずはやってみよう」と一歩踏み出せたことが最大の転換点です。初期段階ではエラーに直面するなど試行錯誤の連続でしたが、AIとの対話を繰り返すことで、これまで手付かずだった膨大な集計作業がわずか5分で完了する仕組みを完成させました。この「未経験からでもAIをパートナーに難題を突破できた」という成功体験は、社内に大きな感動を呼んでいます。
次に、言語化の業務については、AIを「文章作成のパートナー」にすることで解決しました。SNS投稿や採用時のメールなどをAIが肩代わりし、担当者は提案されたたたき台を調整するだけで済み、思考時間を大幅に削減できました。
今後の展望
今後は、社内コミュニケーションの負荷を軽減するため、試験運用中の「社内規定学習チャットボット」を本格稼働させ、事務局の負担軽減と情報アクセスの高速化を目指します。また、先行して研修を受けたメンバーがリーダーとなり、全事務スタッフへのナレッジ共有を最優先で進める計画です。
さらに、営業現場への本格導入も見据えています。特に期待されているのが「AIによる営業ロープレ」です。AIを厳しい面接官や顧客に見立て、100点満点で採点させることで、新入社員の育成スピードを飛躍的に向上させる狙いです。事務・営業の双方が AIという「相棒」を使いこなし、組織全体の生産性を高めることで、お客様への価値提供を最大化していく考えです。
