シフト確定までの時間を1週間⇒2日に短縮。データ分析を全社員の武器にしたパチンコホールの現場改革

株式会社西宮モコ 様

株式会社西宮モコ

導入前の課題

  • シフト集約から確定まで1週間を要し、実作業も1回4〜5時間の負担となっていた
  • 出玉数等の詳細データが特定端末に限定され、現場スタッフへのタイムリーな共有が困難だった
  • 社内にIT専門家が不在で、業務を自律的にシステム化・改善する技術的な壁があった

導入後の効果

  • Geminiを活用しGASを構築することで、実作業を削減しシフト確定までの時間を2日に短縮した
  • AIによるデータの全社共有と活用で特定端末の制約を解消し、分析の即時化で会議の質を向上させた
  • AIを思考パートナーとし、未経験の社員が自らシステム構築に関わる文化を醸成した

目次

    会社紹介

    西宮モコは、兵庫県西宮市で昭和61年の創業以来、約40年にわたり地域の方々と共に歩んできた「遊技業」を営む家業です。祖父が創業し、父、そして三代目となる私へと受け継がれたのは、単なるパチンコホールの経営ではなく、「地域のコミュニティを守る」という強い使命感です。

    私たちの店舗は、勝負の場である以上に、地域の方々にとって欠かせない「日常の社交場」でもあるのです。お互いの連絡先は知らなくても「ここに来ればあの人に会える、元気な顔が見られる」という絆がそこにはあります。この「地域の輪」を絶やすことなく、さらに広げていくために、伝統的な家業の温かさと最新テクノロジーを融合させた「新しい店舗の形」を追求し続けています。

    生成AI導入前の課題感

    「シフト」と「数字の分析」が現場の工数を最も圧迫していました。

    スタッフのシフト管理は、バラバラに届く希望をエクセルに手入力し、埋まらない枠を個別にお願いするというアナログな手法でした。作業自体の重さに加え、最初の希望を聞いてから全員の返信が揃い、最終的な確定連絡に至るまで1週間ほど要しており、組織のスピード感を削ぐ要因となっていました。

    また、営業に不可欠な台のデータ分析も、特定のコンピューターを扱える人間にしか触れない状態でした。1台ごとに「どれだけ弾が投入され、どれだけ出たか」といった非常に細かな数字が専用端末内でしか確認できず、イベントの効果測定なども手動集計に時間がかかり、情報の全社的な共有と活用が課題となっていました。

    さらに、社内にITの専門知識を持つ人材が不在だったことも、改善を阻む大きな壁でした。複雑なシフト調整やデータ分析を自力でシステム化することは難易度が高く、「やりたくてもできない」という技術的な制約が長年の課題となっていました。

    生成AI導入研修後の効果

    研修を経て、私たちはAIをパートナーとした強力な内製システムを構築することができました。

    まず、Googleフォームで集計した希望をGASで自動処理するシフト管理を導入しました。これにより、担当者が4〜5時間かけて行っていた手作業と、スタッフとのやり取りにかかる待機時間が共に激減。確定までの期間はわずか2日に短縮されました。また、やり取りをSlackへ集約し、AIによる客観的な割り振りルールを導入したことで、属人性を排除した透明性の高い運営へと進化しました。

    データ分析面でも、過去のホールデータをAIに学習させることで、現場社員が誰でも数値を活用できる環境を整えました。これまで5〜10分を要していた資料の読み込みと分析作業にAIが即座に回答してくれます。その結果、会議では「数字を出す作業」を飛び越え、「分析結果を受けて次にどう動くか」という一段深い話し合いが可能になっています。

    また、組織の意識面でも大きな変化がありました。AIのサポートによって「自らの手で業務を改善できる」という自信が芽生え、組織全体のデジタルリテラシーがボトムアップで向上するという、期待以上の効果も生まれています。

    今後の展望

    現在は分析や事務の効率化が中心ですが、今後はクリエイティブ領域のAI活用に力を入れる予定です。業界特有の洗練された告知物やSNS用画像の制作を最新AIで内製化し、一人の人間で複数店舗のデザインをカバーできる体制を目指しています。

    AIをスタッフの感性を引き出すパートナーと捉え、家業としての温かさと最新技術が融合した遊技業経営を、これからも追求し続けていきたいと考えています。

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