「できなかった業務」がAIで現実に!専門家集団が挑む生産性と信頼の両立
Nexill&Partners Group 様
導入前の課題
- 顧問先の増加に伴い、業務量の増大と生産性の維持が課題に。
- 各種法務・労務対応における専門用語の多さが、顧客との意思疎通の障壁となっていた。
- 生成AIをどのように業務へ応用できるかが明確でなく、活用イメージが持ちにくかった。
導入後の効果
- 数万件に及ぶデータ修正作業を、10分以内で自動処理できるように。
- 専門用語を分かりやすく言い換える工夫により、顧客とのコミュニケーションが円滑化。
- 社内全体でのAIリテラシーが向上し、各部門の生産性が飛躍的に改善。
目次
会社紹介
Nexill&Partners Groupは、法務・労務・人事・経営支援など、幅広い専門分野をワンストップで提供する専門家の集団です。
グループ内に弁護士法人、社労士法人、税理士法人といった複数士業法人を有し、クライアント企業の多様なニーズに対し、弁護士・社労士・サポートスタッフなどが連携のうえで、契約書作成、社内規定整備、労務課題の解決支援などを包括的にサポート。
「専門知をもっと身近に」という理念のもと、実務的かつスピーディーな支援体制で、企業の成長と健全経営を支えています。
課題感
同社が抱えていた課題は、大きく三つに整理されます。
① 業務量の急増と生産性維持の難しさ
顧問先の増加により、依頼内容も多岐にわたるようになりました。法務相談、契約書作成、社内規定の整備、労務管理など、各担当者が対応すべき業務量が増大。
「残業を減らしたい」という意識があっても、人の手だけでは限界がありました。
② 専門用語によるコミュニケーションの難しさ
法務・社労領域特有の専門用語は、クライアント担当者にとって理解が難しい場面も多く、「どう言い換えれば伝わるか」を毎回思考を凝らす時間が発生。
説明の行き違いによる確認のやり取りが増え、業務全体のスピード感を損なう一因となっていました。
③ 生成AI活用へのイメージ不足
生成AIの可能性は認識していたものの、「実際の業務でどう使うのか」が明確でない状態でした。
AIを導入する前は、どのシーンでどう活用できるのかイメージが湧かず、具体的な活用方法が社内で定着していませんでした。
生成AI活用の効果
① 数万件のデータ整備が“数十秒”に短縮
バックオフィス業務では、従来1件あたり10分かかっていた情報収集の作業が、生成AIの導入により数十秒で完了。
「やりたいけれど時間がなく手を付けられなかった業務」がAI活用によって一気に実現可能となりました。
結果として、チーム全体の稼働効率が大幅に向上しています。
② 議事録や定型文書の作成も効率化
定例会議の議事録の作成や、定型文書の作成にも生成AIを活用。AIが提示する“たたき台”をもとにすることで、これまで数時間かかっていた作業が数分単位に短縮されました。
特に、文書作成における心理的な負担が軽減し、「スピーディに質の高いアウトプットを出せる」体制が整いました。
③ 専門用語を「伝わる言葉」へ変換
ChatGPTをはじめとする生成AIに専門用語を投げかけることで、「一般の方に分かりやすい表現案」を即座に生成。
専門家が理解している内容を平易な言葉に置き換えることで、説明の時間短縮とクライアント満足度の向上が同時に実現しました。
AIが生み出す案を“叩き台”として活用することで、自分たちの考えを整理しやすくなった点も大きなメリットです。
今後の展望
今後は、各部門で業務の棚卸しを行い、「どの作業に時間がかかっているのか」を明確にした上で、生成AIで置き換えられる部分をさらに洗い出していく予定です。
特に、今回の研修を通じてAIリテラシーを高めた社員が社内の“先導者”として活用事例を広げ、全社的なAI活用文化の定着を目指しています。
また、将来的にはクライアントとのコミュニケーションにもAIを組み込み、相談対応や情報共有のスピードを高めることで、より高品質な専門サービスの提供を実現していく方針です。
