半日を要した資料作成を、AIの「叩き台」で劇的に効率化。福岡の自動車関連総合商社が、生成AIで踏み出した「半歩先」のDX
九州SSK株式会社 様
導入前の課題
- 資料作成、議事録、メールなどの文章を一から作成する際の心理的・時間的な負担が大きく、特定の事務作業に半日近くを費やすこともあった
- より良い職場環境づくりのための「業務の棚卸し」や改善案出しにおいて、自分たちの視点だけでは思考が固まってしまい、新しい案が出にくい状態だった
- 個人で無料版AIを触る程度に留まっており、会社として「何ができるのか」を組織的に発見し、安全に業務活用できる環境が整っていなかった
導入後の効果
- AIを「叩き台」として活用することで、かつて半日かかっていた文章作成を、数分でドラフトが完成する状態へと劇的にスピードアップさせた
- AIとの対話(壁打ち)を通じて、自分たちにはなかった切り口で業務の棚卸しや改善案の策定が可能になり、業務の幅が大きく広がった
- AI Worksの導入により、画像生成や活用事例が社員間の「共通の話題」となり、組織として新しいことに挑む前向きな空気が生まれた
目次
会社紹介
九州SSK株式会社は、1951年(昭和26年)の創立以来、75年以上の歴史を持つ、自動車部品・用品から整備工具まであらゆる商品を網羅する自動車関連の総合販売商社です。「快適で安全なカーライフをあなたとともに」をスローガンに掲げ、福岡県の本社を中心に九州内で7拠点を展開。地域密着型の営業体制で、福岡県内の数多くの自動車ディーラーや整備工場を幅広く支援しています。
社名の「SSK」には、Speed(スピード)、Sincerity(誠実)、Kindness(親切)という3つの行動指針が込められています。業界の「半歩先、一歩先」を行くロールモデルを目指し、伝統ある商社としての信頼と、生成AIをはじめとする最新テクノロジーを融合させた独自のDXを推進しています。
生成AI導入前の課題感
九州の物流と生活を支える自動車関連の総合商社として、九州SSK株式会社が常に追求してきたのは、SSKの指針の一つでもある「スピード」です。しかし、現場を支えるバックオフィス業務においては、アナログな手法や個人のスキルに依存した作業が、そのスピード感を削ぐ要因となっていました。
特に負担となっていたのが、資料作成や議事録、メールといった「文章を組み立てる」業務です。ゼロから構成を考える作業は負担が大きく、文章作成に多くの工数を割かなければならないメンバーにとっては、一つの案件に半日を要してしまうことも珍しくありませんでした。また、創業から75年を迎え「半歩先、一歩先」の業界ロールモデルを目指す中で、業務の棚卸しや改善案を練ろうとしても、社内だけの視点では発想がマンネリ化してしまうという課題も抱えていました。
生成AI導入研修後の効果
研修を経て、AI活用は「個人的な試行錯誤」から「組織的な武器」へと進化しました。
最も顕著な成果は、事務作業における「時短」と、それに伴う「心理的ハードルの払拭」です。AIに下書きや構成案を作らせるフローを確立したことで、文章作成の苦労が激減しました。以前は半日かかっていた作業が、今ではすぐに叩き台ができる。この差は非常に大きいです。
また、AI Worksという安全な環境で自由に試行錯誤できたことが、社員のモチベーションに火をつけました。画像生成で新しい発想を形にしたり、お客様対応や社内説明の構成案作りをAIに相談したりと、隣り合う社員同士で「AIでこんな発見があった」と共有し合う文化が生まれています。これまでハードルの高かったパソコン業務も、AIという「パートナー」を得たことで、「まず触ってみよう、やってみよう」という前向きな姿勢に変わりました。
今後の展望
九州SSK株式会社が目指すのは、AIを「業界のロールモデル」としての原動力にすることです。現在は管理部門での活用が中心ですが、今後は各拠点の拠点長へアカウントを順次付与し、管理部門が伴走する形で現場への導入を進めていく計画です。
将来的には、就業規則や社内規定を即座に引けるチャットボットの構築に加え、メイン業務である「自動車整備工場様からの注文受付」への AI 活用も視野に入れています。電話やFAXが中心の現在の注文業務にAIの力を融合させることで、より速く、より正確なレスポンス体制を構築することを目指しています。
「事務はAIで効率化し、浮いた時間を人間にしかできないお客様への『Kindness(親切)』や対話に充てる」。創業時から受け継ぐ精神に最新のスピードを掛け合わせ、九州の自動車業界を牽引し続けていきます。
