生成AIでExcel業務が1時間→10分に短縮|製造業で広がるAIの可能性

ホクショー株式会社 様

ホクショー株式会社

導入前の課題

  • 「生成AI=画像やイラスト」の印象が強く、業務活用のイメージが湧かなかった
  • ピンポイントの課題がなく、導入目的が明確でなかった
  • 他部署の業務内容が見えづらく、社内ナレッジの共有が不足していた

導入後の効果

  • Excelマクロ作成などで作業時間が約80%短縮
  • 社内文書やメール作成の効率化と品質向上
  • 部署間のコミュニケーション活性化と知見の共有

目次

    会社紹介

    石川県金沢市に本社を構えるホクショー株式会社は、物流搬送システムを中心とした製造業を展開する創業73年の企業です。中でも、同社の主力製品である「垂直搬送機」は、物流センターや工場内でフロアをまたいで物品を自動搬送する設備として高い評価を得ています。ほかにも、コンベヤや多種多様な周辺機器を組み合わせ、お客様一人ひとりに最適な物流ソリューションを提供しています。350名の従業員が一体となり、効率的かつ安全な物流環境の構築を目指しています。

    生成AI導入前の課題感

    「AIが話題になっているけれど、業務でどう使えばいいのか全く分からない」導入前は、こうした漠然とした課題感に直面していました。「これに困っているからAIを使いたい」という明確な課題はなく「業務でどのように使えばよいか分からない」という声が多く聞かれました。さらに、部署間での業務の違いが共有されていなかったため、AI活用に関する社内のヒントやアイデアも得られにくい状況でした。

    生成AI活用の効果

    研修を通じて、生成AIで「何ができるのか」「どんな使い方があるのか」がしっかり見えるようになりました。動画学習は1本あたりが短く、項目ごとに分かれていたのでとても見やすく、業務の合間に学習時間を確保しやすかったです。私はまとまった時間をとってまとめて見ることもありましたが、いずれにしても無理なく進められました。

    特に印象に残っているのは、生成AIの基礎知識が、動画の中で何度も繰り返されていたことです。同じ表現が繰り返し出てくることで、「これは大事なポイントなんだ」と自然と頭に入ってきました。そうした知識は自分の中だけで留めるのではなく、部署内や社内全体でもしっかり共有すべきだと思っています。

    業務では、特にExcel関数やマクロの作成で生成AIを使っています。かつては、一度書いたExcelマクロや関数も、時間が経つと忘れてしまい、都度マニュアルを確認して書き直すという手間が発生していました。しかし、今ではAIへの簡単な指示だけで、数秒でコードが生成されます。Excelのマクロに限らず、Microsoft Power Automateを使ったRPAの作成でも、ベースのコードをAIに出してもらって、そこから自分の業務に合わせてカスタマイズするという使い方ができています。

    こうしたAI活用の広がりは、単に効率化の面だけでなく、「他の人はどう使ってるんだろう?」と気になるきっかけにもなりました。研修中に実施されたワークショップでは、他部署の人がどんな業務にAIを使っているのかを聞ける時間があり、「そんな活用方法もあるのか」と、自分の業務への応用アイデアがどんどん浮かびました。単なるツール習得ではなく、社内のコミュニケーションや理解促進にもつながったと感じています。

    今後の展望

    今後は、自分だけで使うのではなく、他の社員にも知識を共有していきたいです。自分では気づけなかった活用方法を、別の人が見つけてくれるかもしれません。AIに任せられる部分はどんどん任せて、人間にしかできない判断や設計の業務にもっと時間を割けるようにしたいと考えています。

    経理課では、社内の経費精算システムに関する問い合わせをチャットボットで対応できるようにする構想があります。よくある質問に自動で回答できる仕組みを導入することで対応にかかる負担を軽減でき、問い合わせをする社員にとってもより便利になると考えています。

    また、今はまだ一部の人しか使っていない印象があるので、部署全体で生成AIの正しい知識を持ち、安心して活用できる環境を作っていきたいと思っています。気軽に「こういう使い方してみたよ」と話せる雰囲気を作っていくことが、全社的な活用の鍵になると感じています。

    お気軽にお問い合わせください

    サービス導入に関するご相談、見積もりのご依頼を受け付けています。
    下のボタンからご意向に合わせて選択してください。

    リスキリング