1ヶ月の献立作成をAIでアップデート。自身の経験に「新しい視点」をプラスして、飽きさせない食事を届ける仕組み
株式会社Harapeco 様
導入前の課題
- 1ヶ月分の献立作成が担当者のこれまでの慣習や経験に沿った構成が中心となっており、新しいアイデアが出にくい状態だった
- 元のレシピから100人分への分量展開や、管理栄養士が不在時の急な栄養成分算出を手計算で行っており、専門スタッフに多大な負荷がかかっていた
- 盛り付け目安を伝えるポップ制作に1〜2時間を要しており、業務時間を圧迫していた
導入後の効果
- AIを壁打ち相手にすることで、自身の経験に「新しい視点」を掛け合わせた、お客様を飽きさせない献立作りが可能になった
- 100人分へのレシピ展開や緊急時のカロリー算出を数秒で完了。専門業務の正確性とスピードが劇的に向上した
- ポップ制作を30分以内に短縮し、現場管理の時間を確保し
目次
会社紹介
株式会社Harapecoは、北海道札幌市豊平区に本社を置くフードサービス企業です。お弁当の製造・配達、企業や寮の社員食堂運営に加え、会議室などの省スペースでも温かい食事を楽しめる「出張型社員食堂」を展開しています。
「食に関するお困りごとの解決」を理念に掲げ、半分お弁当・半分社員食堂という独自のスタイルで、働く人々に栄養バランスの取れた温かい食事を届けています。
生成AI導入前の課題感
「食」を通じて働く人々の笑顔を支える株式会社Harapecoにとって、テクノロジーの導入は当初、期待よりも不安の方が大きいものでした。
「人間がAIに食われてしまうのではないか」「考える力を奪われてしまうのではないか」という根源的な恐怖心もあり、活用への心理的ハードルが高い状態からのスタートでした。しかし現場では、非効率な業務が山積していました。特に大きな負担となっていたのが、100人分といった大量調理のレシピ計算や、管理栄養士が不在時の急な栄養計算依頼です。
また、月間の献立作成においても、どれほど経験豊富なスタッフであっても、自分一人の思考ではどうしても「いつものパターン」に陥りがちでした。限られた時間の中で、いかに質を落とさず、かつ新鮮な驚きのある食事を提供し続けるかが、組織全体の大きな課題となっていたのです。
生成AI導入研修後の効果
研修を経て、AIを「自分たちの経験を拡張してくれる強力なパートナー」として再定義したことで、最も成果が顕著に現れたのがレシピ・献立作成の領域です。
1ヶ月分の献立を組み立てる際、AIに前提条件を与えて対話を重ねることで、自分たちの引き出しにはなかった新しい食材の組み合わせや味付けのアイデアが得られるようになりました。自身の経験に基づく「確かな味」に、AIがもたらす「新しい視点」をプラスすることで、文字通りメニューのアップデートに成功。お客様を飽きさせない、より豊かな食の提供が可能になりました。
実務面でも、1人前のレシピを100人分にスケールアップする計算や、アレルギー対応の確認など、これまで手作業で行っていた領域をAIが即座にサポート。さらに、現場の運営を支える販促・デザイン業務も劇的に進化しました。
例えば、人気の高い「カレーの日」には「お玉で2杯まで」といった具体的な盛り付け目安を伝えるポップが欠かせません。これまでは制作に1〜2時間費やしていましたが、画像生成AIの活用により10分〜30分程度にまで短縮。適切な情報を素早く発信できるようになったことで、センターキッチンから慌てて追加を届けに走るような現場の混乱も、未然に防げるようになっています。
今後の展望
現在は代表や実務担当者を中心に、AIを「チャット君」と呼んで気軽に相談し合える文化が根付き始めています。
今後は、まだ活用しきれていない社員へも教育を広げ、社内全体のスキルを平準化していく予定です。AIに任せられる定型的な計算や構成案作成を徹底的に効率化し、そこで創出した時間を「より美味しい食事の追求」や「お客様のお困りごとへの細やかな対応」に充てていく方針です。
「AIに負けないようにAIを使いこなす」。株式会社Harapecoは、テクノロジーと温かい手作りの食事を融合させ、これからも「食に関するお困りごと」を解決し続けていきます。
