2024.11.27

イベント・セミナー

【現地セミナーレポート】シンガポールの日系企業と考えるAI活用の可能性 《AIチャットボット制作ワークと懇親会も実施》

先日、シンガポールにて第2回目となるAI活用セミナーを開催させていただきました。GPC Gateway Pte Ltd Managing Directorの山下英男様のご尽力により、One&Coというすばらしい会場でセミナーを実施することができました。約30名の方々に申し込みいただき、大変な盛況となりました。私のXでの情報発信をご覧いただいていた方が飛び入りで参加してくださるなど、シンガポールでも少しずつ認知が広がってきていることを嬉しく感じています。

セミナー後の懇親会では、山下様をはじめ参加者の皆様とAIに関する深い議論を交わすことができ、シンガポールにおけるAI活用の現状や課題について、多くの気づきを得ることができました。現地の日系企業の皆様との対話を通じて、シンガポールならではの課題や可能性について、新たな視点を得ることができました。

本日は、150社以上のAI導入支援の経験と、今回のセミナーを通じて見えてきた、これからのシンガポールと日本におけるAI活用の展望についてお伝えしたいと思います

現地の日系企業の皆様との対話を通じて、シンガポールならではの課題や可能性について、多くの気づきを得ることができました。本日は、150社以上のAI導入支援の経験と、今回のセミナーを通じて見えてきた、これからのシンガポールと日本におけるAI活用の展望についてお伝えしたいと思います。

AIビジネスを取り巻く日本とシンガポールの現状

日本企業の危機的な遅れ

私が常々危惧しているのが、日本企業のAI活用の遅れです。Fortune500企業の92%がChatGPTを導入している一方で、日本の東証プライム企業でのAI導入率はわずか10%程度。中小企業においては3%という深刻な状況です。すでにGDPでドイツに追い抜かれ、世界第4位に転落した日本にとって、このAI活用の遅れは看過できない問題だと考えています。

https://aismiley.co.jp/ai_news/chatgpt-investigationresult/

シンガポールの先進的な取り組み

一方、シンガポールの状況は大きく異なります。KPMGの調査でも示されているように、シンガポールのAIに対する受容度は極めて高く、政府主導で様々な支援策を展開しています。2023年5月には中小企業向けにMicrosoft Copilotの導入補助を開始するなど、具体的な施策を次々と打ち出しています。

私が毎回シンガポールを訪れる度に感じるのが、チャンギ空港の完全自動化された入国システムに象徴されるような、公共分野でのテクノロジー活用の進展です。多言語・多文化環境を活かしたAI活用や、24時間グローバルビジネスを支えるAIの実装など、シンガポールならではの特徴的な取り組みが随所に見られます。

https://aait.co.jp/archives/47725

シンガポールにおける日系企業の課題

シンガポールには約700社もの日系企業が進出していますが、私が現地で感じる最大の課題は、日本本社のAI活用方針による制約です。テクノロジー先進国であるシンガポールに位置しながらも、本社の決定待ちという理由で、AIの導入に踏み切れない企業が数多く存在します。

この状況に対して、デジライズはソリューションプロバイダーとしての役割を果たしていきたいと考えています。シンガポールの日系企業における確固たる実績を築き、アジアにおけるAI活用支援のリーディングカンパニーを目指してまいります。

AIによる業務革新の可能性

セールスフォースの調査によると、営業担当者の約70%の時間が非営業活動に費やされているという現実があります。私たちの支援先では、AI導入により月間27時間(1日あたり1.5時間)の業務時間削減に成功しています。適切な導入により、本来注力すべき業務への時間創出が可能なのです。

成功するAI導入の三要素

150社以上の導入支援を通じて、私たちが見出した成功の鍵は以下の3点です:

1.経営層のコミットメント

  • AIの重要性への理解
  • 全社的な活用推進の姿勢
  • 投資判断の迅速化

2.段階的な人材育成

  • 全社員のレベル1(基本活用)達成
  • 20-30%の社員のレベル2(最適化)到達
  • 核となる推進担当者の育成

3.持続可能な支援体制

  • 1年程度の継続的フォローアップ
  • 社内コミュニティの形成
  • 成功事例の共有と横展開

デジライズの挑戦と展望

日々進化するAIと、それを活用する人々との間には依然として大きなギャップが存在します。このギャップは、技術的な問題だけでなく、心理的な障壁も含んでいます。私たちデジライズは、このギャップを埋める「架け橋」となることを目指しています。

具体的な取り組み

  • 日本本社と現地法人の橋渡し役としての戦略策定支援
  • シンガポールの法規制に準拠したセキュアなAI環境の構築
  • バイリンガルでの研修提供
  • 日本のAI活用ノウハウの現地展開

導入支援サービスの概要

デジライズは、シンガポール拠点の開設を進め、以下のサービスを提供しています:

  • グローバル対応の「AI Works」プラットフォーム
  • 実践的な研修プログラム「法人リスキリング™」
  • 多言語対応チャットボットの開発支援
  • 各国法規制に準拠したセキュアなAI環境構築
  • 補助金・助成金を活用した導入支援
  • カスタマイズされたAIシステムの開発

お気軽にご相談ください

以下のような課題をお持ちの企業様、まずはご相談ください:

  • グローバルでのAI活用戦略の策定
  • 日本・シンガポール間のコミュニケーション効率化
  • 多言語対応システムの構築
  • 海外拠点を含めた全社AI研修の実施

【お問い合わせ】

  • Web:https://digirise.ai/contact/
  • Email:info@digirise.ai

AI活用の推進において、地域特性を理解し、それぞれの課題に寄り添ったサポートを提供することが重要です。デジライズは、日本とシンガポールの両方を理解するパートナーとして、皆様のAI活用をサポートしてまいります。

どうぞお気軽にお問い合わせください。貴社の課題やニーズに合わせた、最適なソリューションをご提案させていただきます。

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