実演販売・商品開発ノウハウをAIに継承!属人化を解消したDX成功例
株式会社コパ・コーポレーション 様
導入前の課題
- 売上に直結しない業務(監査対応、資料作成など)の増加
- 商品開発から販売までのスピードの鈍化
- 属人的なノウハウ継承の難しさと新人育成の遅延
導入後の効果
- 実演口上のAI自動生成による資料作成の効率化
- 商品開発期間の大幅短縮
- 文化・ノウハウの可視化とチャットボットによる社内教育の平準化
目次
会社紹介
株式会社コパ・コーポレーションは恵比寿に本社を構え、オリジナル商品を開発し、自社所属の実演販売士が全国の売場で販売するという独自のビジネスモデルを展開しています。1998年に創業し、2020年には東証マザーズ(現グロース市場)へ上場。2025年現在で上場5年目を迎えます。
「やさしさと感動を売って笑顔と感謝を稼ぎ、みんなのための糧とします。」という理念を掲げ、「“1″にこだわって商ゐの王道を歩み、お客様と共に幸せになります。」というスローガンを体現しながら、世の中を便利にするユニークな商品を次々に生み出してきました。
自社で企画・開発した商品を、自ら販売まで行う体制により、商品の魅力を直接消費者に伝えることができる点が大きな強みです。これにより、開発者の想いや商品の魅力を直接消費者に伝え、市場の一次情報を商品開発に素早くフィードバックできる体制を確立しています。
生成AI導入前の課題感
上場以降、監査対応やガバナンス強化のため、J-SOX対応・ダブルチェック体制の整備など、売上に直結しない業務が急増しました。それに伴い、社内リソースが商品開発や営業活動に十分に回らず、スピード感ある事業展開が難しくなっていました。
さらに、組織の成長と人材の流動性の高まりにより、属人的に蓄積されてきたノウハウや実演販売の文化が新しい社員に継承されにくいという問題も顕在化しました。マニュアルや資料への落とし込みには時間がかかり、新人の戦力化が遅れるという悪循環が生まれていました。
このように、本来重視すべき「売れる商品づくり」と「現場力の継承」に十分なリソースを割けない状況が続き、企業としての競争力に影響を及ぼしかねない局面を迎えていました。
生成AI活用の効果
こうした課題を解決すべく、生成AIを本格導入しました。まず大きく改善されたのは商品開発から販売準備までのスピードです。従来、半年以上かかっていたプロセスが大幅に短縮されました。
社内に蓄積されてきた実演販売のノウハウやセールストークをAIに学習させ、実演口上の台本を自動生成。これにより、人的リソースを別業務に振り向けられるようになったほか、資料作成の手間も大幅に軽減されました。
さらに、チャットボットを活用した社内ナレッジ共有により、属人化していた情報が可視化され、誰でも一定の水準で業務を遂行できる環境が整備されました。新人の育成スピードが向上し、教育の質と効率の両立が図られています。
今後の展望
今後の目標は、生成AIを活用した「AI通販システム」の確立です。担当者が商品情報をAIに入力することで、自動的にトークスクリプトを生成し、オンラインでの販売支援までを一気通貫で実現する構想を描いています。
また、過剰在庫による損失や環境負荷の軽減も視野に入れており、受注生産型ビジネスへの移行も模索中。過去にはコロナ禍によって9億円規模の在庫を廃棄した経験から、「売り切る力」の重要性を再認識し、生成AIによる精度の高い販売予測と市場投入タイミングの最適化に取り組んでいます。
最終的には、生成AIを「単なるツール」としてではなく、「人間の能力を拡張する手段」として活用し、全社員が創造的で価値ある業務に集中できる組織を目指しています。
