創業100年の老舗商社が挑むAI革命。情報検索を70%効率化し、複雑なメール作成時間を4分の1に短縮した「現場主導」のDX
株式会社横山商会 様
導入前の課題
- 蓄積された膨大な業務情報から必要な情報を探す作業や、規定改定に伴う周知文をゼロから考える作業に多大な時間を費やしていた
- メールでの適切な言い回しや回答案の作成に悩み、特に複雑な内容の返信において対応スピードが停滞していた
- 社内でAIを使いこなす社員が皆無で、「ビジネス上置いていかれてしまうのではないか」という危機感がある一方、多忙により社員教育が後回しになっていた
導入後の効果
- AIによる情報の統合と要約により、検索から回覧文章作成までの一連の工数を従来の70%削減することに成功
- 複雑な状況を伝えるメールもAIが即座に下書きを提示。作成時間を従来の4分の1に短縮し、心理的な負担も大幅に軽減した
- NotebookLM等で教育動画やテスト、合格証発行までを自動生成。AIが苦手な層も「入り口が開かれた」と実感する文化が醸成された
目次
会社紹介
横山商会株式会社は、1921年創業、2021年に100周年を迎えた石川県金沢市の機械器具専門商社です。工場向け機械の卸売を中心に、電子部品開発やメンテナンス、さらには県内企業の海外進出支援まで幅広く展開しています。
「ものづくりもできる商社」という独自の強みを活かし、北陸地方の製造業を支えるパートナーとして確固たる地位を築いています。
生成AI導入前の課題感
経営層の「AIを活用しないと、ビジネス上置いていかれてしまうのではないか」という思いから導入が始まりましたが、当時は活用している社員は皆無に近い状態でした。
総務部門では、情報の多さに悩んでいました。「情報は蓄積しているが、必要なものを引き出すのに時間がかかる。規定の周知文を一から手打ちで考える準備作業に忙殺されていた」と振り返ります。営業サポートの現場でも、顧客メールの言い回しに悩み、確認に時間を取られていました。また、商品の仕様調査も属人化しており、PC操作に苦手意識を持つ社員にとっては心理的ハードルも高い状態でした。
生成AI活用の効果
最も顕著なのは「情報の統合と検索」です。AIを活用し、散らばった過去の情報を即座に要約。「規定を作ったら、そのまま回覧用の文章も作って」と指示するだけで一連のフローが完結し、工数は従来の70%削減を実現しました。
営業サポートでは、複雑なメール作成もAIが即座にポイントを抑えた下書きを提示し、作成時間は4分の1に短縮。PCが苦手だったメンバーからも「AIへの入り口が開かれた」と前向きな声が上がっています。
さらに、NotebookLMを用いた社内教育の自動化も実現しました。情報セキュリティ規定をAIに読み込ませ、解説動画と理解度テスト、さらには合格証発行までを仕組み化。これまで「面倒で後回しにしていた」教育コンテンツを、驚くほどスムーズに作成できるようになったのです。
今後の展望
一部の部署での成功を足掛かりに、今後は全社員がAIの利便性を享受できる状態を目指します。また、導入して終わりではなく、既存のシステムや情報と連携させ、組織の力として組み上げていく計画です。
議事録作成のルール化をはじめ、今後は「100年の歴史で培った知見」と「最新のAIテクノロジー」を融合させ、地域のものづくりを支え、貢献し続ける商社としての進化を加速させていきます。
