【見積作成を15分に短縮】生成AIで営業工数を月50時間削減した業務改善事例
株式会社Airz 様
導入前の課題
- 見積作成に1件あたり30分~1時間かかり、営業活動の負担となっていた
- 営業担当ごとに見積フォーマットが異なり、視認性や品質にばらつきがあった
- チェック工程が煩雑で、全体的に工数がかかっていた
導入後の効果
- 見積作成時間が平均15分に短縮(従来は30分〜1時間)
- 月間約100件の見積対応において、50時間分の作業工数を削減
- フォーマット統一によって視認性とチェック効率が大幅に向上
目次
会社紹介
株式会社Airz(エアーズ)は、中小企業や各種団体向けにハイブリッド型イベント配信サービスを提供する企業です。具体的には、会場に撮影・配信機材を設置し、現地の参加者だけでなく、オンライン視聴者にも映像と音声を届ける体制を整備しています。企業のセミナーや決算説明会、各種団体の学会・シンポジウムなど、多岐にわたる配信現場を支援しています。
課題感
配信業務と並行して多くの営業案件を抱える中で、見積作成業務がセールス活動の大きなボトルネックとなっていました。特に見積作成には1件あたり30分から1時間を要することが多く、営業担当者の時間を大きく圧迫していました。また、もう一つの課題として、見積のフォーマットが営業担当ごとに異なり、視認性や品質にばらつきが生じていた点も挙げられます。その結果、内容のチェックにも手間がかかり、チーム全体での工数増加に繋がっていました。
生成AI活用の効果
【デジライズ:商談時の音声データをもとに見積のベースを自動生成する仕組みを開発し、キックオフから8週間で納品】
課題の解決に向けて、見積作成プロセスの改善に生成AIを導入・活用し、営業現場でのプロセス変更を最小限に抑えつつ、商談時の内容に基づいて見積作成を支援する仕組みを構築しました。これにより、従来30分〜1時間を要していた見積作成が大幅に短縮され、平均15分程度での作成が可能になり、月間100件の見積書対応を行うチーム全体で約50時間分の作業工数が削減されました。また、営業担当ごとに異なっていた見積フォーマットの統一も実現でき、項目順や表記の統一によって視認性が向上し、チェック作業も大きく簡略化されました。今回の取り組みは、従来のワークフローを維持しつつボトルネックだけを効率化する、現場に寄り添った「ボトムアップ型のDX」として機能しています。
今後の展望
当社のビジョンとして、配信業界に新しいスタンダードを築いていくことを掲げています。そのために、今後もAIやDXを積極的に活用しながら、内部コストの削減だけでなく、クライアントへの提供価値も高めていきたいと考えています。たとえば、今後は、提案資料の自動生成や、顧客対応の優先順位付けといったプロセスにもAIを活用できる可能性があると思っています。
