マニュアル作成3日→5分/コード作成90分→10分!不動産会社が取り組むAI業務改善
株式会社ルーム・スタイル 様
導入前の課題
- 業務への具体的な活用方法が不明瞭だった
- 利用が一部業務(メール作成など)に限定されていた
- 社内業務の属人化が進み、ナレッジ共有が難しかった
導入後の効果
- NotebookLMによる請求データ集計の自動化
- スプレッドシートコード生成による大幅な時短(90分→10分)
- 画像AIを使った修繕対応の迅速化とクレームリスクの軽減
- LINE・面談要約など、美容部門でもAI活用が浸透
目次
会社紹介
株式会社ルーム・スタイルは、東京都に本社を構える不動産会社です。主力事業として、賃貸物件の募集・管理を中心に、売買仲介や内装関連の事業も展開しています。また、社内には美容関連の部門も存在し、サロン運営などライフスタイルに寄り添うサービス提供にも取り組んでいます。
生成AI導入前の課題感
生成AI導入前は、生成AIの活用について社内に十分な理解がなく、一部の社員が個人的にChatGPTを使ってメール文作成を補助する程度にとどまっていました。画像生成や簡単な文章作成といったイメージが先行し、「業務にどう組み込めばよいか」が分からず、部門単位での活用は進んでいない状態でした。
こうした状況を一変させたのが、経営層が外部セミナーで生成AIの可能性を強く感じたこと。そこから選抜メンバーに研修が施され、AI活用の本格導入が始まりました。
生成AI活用の効果
研修を受けたことで、AIの可能性を正しく理解し、業務への組み込みが一気に加速しました。とくに成果が顕著だったのは、Google スプレッドシートやNotebookLMを活用した集計業務の効率化です。
請求書の金額集計といった煩雑な作業は、NotebookLMにデータを読み込ませて「特定の項目だけ合計してください」と指示するだけで完了。これにより、以前は手入力で行っていた作業が大幅に短縮されました。また、スプレッドシートのコードもAIが自動生成することで、非エンジニアの社員でも自動化ツールの構築が可能になり、90分かかっていた業務が10分に短縮された事例もあります。
また、不動産部門では、修繕依頼時にAIへ写真を送信して状態確認を行うことで、迅速な判断が可能に。美容部門でも、LINE返信の効率化や社内面談記録の自動要約など、幅広い分野でAI活用が進んでいます。
今後の展望
今後ルーム・スタイルが見据えるのは、「社内ナレッジの標準化」と「即時対応型の業務体制の構築」です。
その一環として、オーナー・入居者向けBotの導入が予定されています。例えば、「修繕方法」や「設備の使い方」といった問合せに、Botが自動で対応することで、スタッフの負担軽減と顧客対応の質向上を両立。また、入金履歴などの経理データを瞬時に引き出せるBotも構想されており、管理部門の業務効率化も加速しています。
さらに、社内支援役と連携しながら、「Botから情報ソースに直接アクセスできる構造」の実現も目指しており、属人化の解消と新人教育の省力化が進む見通しです。
